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年を取るにつれて体が弱ってきているので、いろいろと不安が募ります。これからのやりくりにアドバイスを。
本人73歳(年金受給者)
年金とガレージの賃貸収入があり、ゆとりのある家計簿。賃貸収入を貯蓄しているおかげで、固定資産税など年間でかかるお金の支払いに慌てることがありません。
以前は、定期的にお友達とのランチを楽しんだり運動がてらに街を散策するなど充実した毎日を過ごされていたご様子。現在は、外出を極力控え、自宅でできる体操に取り組むなど健康にも配慮されています。家計簿を拝見すると、どの支出も抑えられていて現状維持でOK。状況が落ち着いたらお友達とのお出かけも復活させ、生活に潤いを持たせてください。
今後、体が弱ったときが不安とのこと。お子さまのご一家は遠方にお住まいですが、気兼ねなく会えるようになったら「終活」のことを話し合っておきましょう。一人で生活ができなくなった場合は、施設への入居も想定。まずは、自宅の周辺かお子さまのそばがいいのか、ご自身の希望を整理してみて。その上で、費用、資金を確保する方法を具体的に考えてみましょう。例えば、介護付き有料老人ホームの平均利用料は、月約24万円(前払い金月額換算含む)がかかるといわれています。ご相談者の場合は、貯蓄の取り崩し、自宅の売却、自宅を担保にお金を借りるといった方法があります。
また、「自分の代での『墓じまい』はしない」とお考えですね。遠方からの墓守についても、お子さまと相談を。さらに、自宅とガレージの相続税についても調べる必要がありそうです。
「終活」は、元気でエネルギーがあるうちに。自分の意思を伝えつつ、親子で話し合っておくのがおすすめです。さまざまな事柄にめどがつけば、ご相談者の不安のみならず、大切なお子さまの負担も軽くできますよ。
ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん
(2020年6月20日号より)
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