【コレ読んで!】子どものものさし

2024年7月12日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

子どものものさし
松田道雄 平凡社(1540円)

子育て中の人に届けたい 処方箋のような言葉の数々

わが家の小学1年生を眺めていると、毎日なにかが起こっている。おもしろいことばかりではない。友達にけがをさせた。物を壊した。わけもなく機嫌が悪い。なぜそうなるのかわからなくて、こちらもついイライラしたりする。

子どもには子どものものさしがある。頭でわかっていても「大人の事情」を優先してしまう。そんな親たちにとって、小児科医・松田道雄が書き残してきた随筆などを再編集した本書は、処方箋のようなものかもしれない。
子どもと一緒に生活するとはどういうことか。子どもにとって親とはなんなのか。子どもはもちろんのこと、親という存在をも認め、包み込んでくれる一冊だ。

■本の紹介者
開風社 待賢ブックセンター
鳥居貴彦さん
 
http://kaifusha-books.com/taiken/

(2024年7月13日号より)