もっと知りたい!エンドウ豆

料理人に聞いたエンドウ豆レシピ

スナップエンドウとパスティンのオーブン焼き、ウスイエンドウとホワイトチョコレートのトルタ

濃厚なトマトソースとマッチ

スナップエンドウとパスティンのオーブン焼き

※写真は1人分

●材料(4人分)
  • スナップエンドウ…200g
  • トマト缶(カット)…250g
  • ペコリーノチーズ
    (パルメザンチーズでもOK)…適量
A(パスティンの材料)
合いびきミンチ…200g
みじん切りニンニク…1/2かけ分
白ワイン…30cc
塩…4g
粗びきこしょう…小さじ1/3
シナモン…適量(2ふり程度)
フェンネルシード…4g(刻んでおく)
作り方
  1. ①スナップエンドウは筋を取り、熱湯で1分程度下ゆでする
  2. ②Aを全てボウルに入れ、しっかりと混ぜる。16等分し、だんご状に丸める
  3. ③フライパンを中火にかけ、オリーブオイル少々(分量外)をひいて❷の表面が少し色づくまで焼く。いったん火を止め、トマト缶を加える
  4. ④中火で2〜3分加熱し、水分を軽く飛ばす。火から下ろして❶を加え、好みの塩加減になるまでペコリーノチーズを混ぜていく(物足りない場合は塩で調整する)
  5. ⑤オーブンペーパーを器状にし、❹を1人分ずつ分け入れ、ペコリーノチーズをかける
  6. ⑥200℃のオーブンで表面がこんがりとするまで焼く(約10分)。好みで飾りのスプラウトなどをのせる

※⑤で小分けにせず、大きな耐熱容器で焼いてもOK

豆ならではの香りがほんのり

ウスイエンドウとホワイトチョコレートのトルタ
●材料(直径15cmの丸型1個分)
  • ウスイエンドウ(サヤ付き)…300g
  • グラニュー糖…60g
  • 卵(卵黄と卵白に分けておく)…2個
  • 薄力粉…30g
  • レモンの皮(すりおろし)…1/2個分
  • 市販のアイスクリーム…1個
  • バジルの葉(刻んでおく)…6枚
A
ホワイトチョコレート…100g
無塩バター…50g
作り方
  1. ①ウスイエンドウはサヤから出し、熱湯で下ゆでする
  2. ②小鍋にグラニュー糖50gと水50ccを入れ、弱火にかける。シロップ状になったら❶を加え、約5分たったら半量の豆を取り分ける。残りは全てミキサーにかける
  3. ③Aを湯せんで溶かし木べらで混ぜる。クリーム状になったら粗熱を取り、卵黄を加える。❷の豆ペーストも混ぜ込む
  4. ④薄力粉をふるい入れ、レモンの皮を加え軽く混ぜる
  5. ⑤別のボウルで泡立てた卵白とグラニュー糖(10g)、取り分けておいた豆を加え、さっくりと混ぜる
  6. ⑥型に入れ、170℃に熱したオーブンで13分ほど焼く。焼き上がったら冷ましておく
  7. ⑦アイスクリームとバジルの葉を混ぜる
  8. ⑧皿にカットした❻と、❼を盛り付ける。好みでマーマレードをのせて岩塩を振り、オリーブオイルをかける(いずれも分量外)

教えてくれたのは

白川政登さんIL GARAGE(イル ガラージュ)

(中京区堺町通三条下ル道祐町147 2階)

「付け合わせになりがちなスナップエンドウですが、メインにもなるんです。〝パスティン〟とは、イタリア北部・ベッルーノの郷土料理で、ミートボールのようなもの。口に広がるスパイスの香りがスナップエンドウとよく合います。もう1品はシロップで炊いた豆のケーキ。豆本来の色を大切にするため、ホワイトチョコレートを使っています」

目にも爽やかなソースを添えて

マスの幽庵焼き えんどう豆酢
●材料(3人分)
  • マス(切り身)…3切れ
  • ウスイエンドウ(サヤ付き)…200g
  • 米酢…20cc
A(幽庵地 ※調味液)
酒…100cc
みりん…40cc
薄口しょうゆ…30cc
作り方
  1. ①Aを全て小鍋に入れてさっと煮たて、アルコール分を飛ばす。冷めたらマスを漬ける
  2. ②ウスイエンドウはサヤから豆を出し、熱湯に塩少々(分量外)を加えたもので2〜3分ゆでる
  3. ③ザルに上げ、氷水で冷やす。水気をよくきって裏ごしする(裏ごし器がない場合は薄皮をむいて、ミキサーにかけてもOK)
  4. ④❶をグリルなどで、焦がさないように焼く
  5. ⑤❸に米酢を少しずつ加えて混ぜ、〝えんどう豆酢〟を作る
  6. ⑥皿に❹と甘酢に漬けたウド(分量外)を盛る。小皿に入れた❺を添える

※マスを幽庵地に漬けるのはひと晩が理想。時間がないときは、薄口しょうゆを20ccにし、濃い口しょうゆ20ccを足すのがおすすめ

※マスのほか、タイやスズキなどでもOK

素材を生かしたシンプルな味付け

さやえんどうのきんぴら

※写真は1人分

●材料(3人分)
  • サヤエンドウ…150g
  • タケノコ(小)…1本
  • ニンジン(あれば金時ニンジン)…1/3本
  • 牛もも肉(薄切り)…100g
  • みりん…10cc
  • 濃い口しょうゆ…10cc
  • サラダ油…小さじ1
作り方
  1. ①サヤエンドウは筋を取る。タケノコ、ニンジンは短冊状にカットし、牛もも肉も大きさをそろえて切っておく
  2. ②鍋にたっぷりの水をはり、ニンジンを入れ、火にかける。沸騰したらタケノコも加え、2〜3分たったらザルに上げ、冷ましておく
  3. ③残りの湯でサヤエンドウもさっとゆで、ザルに上げて冷ます
  4. ④中火に熱したフライパンにサラダ油を入れ、牛もも肉をほぐしながら炒める
  5. ⑤❷を加えて炒め、しなっとしたら❸も加える
  6. ⑥みりんと濃い口しょうゆを回しかけて軽く混ぜ、火から下ろして器に盛る
マスの幽庵焼き えんどう豆酢、さやえんどうのきんぴら

教えてくれたのは

松室治隆さん懐石 祇をん 松むろ

(東山区古門前通大和大路東入ル元町361)

「懐石では魚料理に〝木の芽酢〟を組み合わせます。そこからヒントを得て〝えんどう豆酢〟を作りました。エンドウ豆のペーストは冷蔵庫で2〜3日保存可能。変色を避けるため酢を混ぜるのは食べる直前にしましょう。きんぴらの味付けはみりんとしょうゆのみでシンプルに。食材をあらかじめゆでておく〝陸上(おかあ)げ〟は炒めすぎを防げます」

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