春の菜の花レシピ

菜の花とアサリのリゾット アンチョビバター風味

ほろ苦さが、まろやかなリゾットのアクセント

南イタリアの魚介を使ったリゾットをアレンジ。菜の花の風味がアクセントになっています。「ゆで時間を長めにすると、菜の花がクタクタに。全体に溶け込んでおいしいです」(那須さん)

米はアルデンテに仕上げるのがポイント。用意できれば、粘りの少ないカルナローリというイタリア米がおすすめだといいます。

アサリのほか、エビやホタテ、白身魚も合うとのこと。エシャロットの代わりにタマネギを使う際は、甘みが強いので少し量を控えめにして。

材料(1人分)
  • 菜の花…5本
  • アサリ…8個
  • 米…50g
  • エシャロット(みじん切りに)…小さじ1
  • 白ワイン…大さじ2、小さじ1
  • 水…100cc
  • 熱湯…約500cc
  • バター…10g
  • A
    ・オリーブオイル…大さじ1
    ・みじん切りニンニク…1かけ弱
    ・アンチョビペースト…小さじ1と1/2
  1. フライパンにAを入れて中火にかける。ニンニクの香りがしてきたらアサリと白ワイン(大さじ2)を加え、1分ほど熱してアルコール分を飛ばす。水を入れ、ふたをして弱火に。アサリが開いたら火を止める
  2. 別のフライパンにサラダ油大さじ1(分量外)とエシャロットを入れ、弱火で炒める。透明になったら米を加える。米が透き通ってきたら白ワイン(小さじ1)をふり入れ、アルコールが飛んだら火を止める
  3. ❶のスープのみを❷に入れて弱火に。汁気が少なくなったらお玉約1杯分の熱湯を足すことを繰り返し、常に沸騰させながら約10分煮る。焦げないように時折混ぜる
  4. 菜の花を約1分ゆがき、食べやすくカット。飾り用に少し取り分けておく
  5. ❸の汁気がなくなったら火を止め、バターと❹を加え混ぜる
  6. 器に盛り、取り分けておいた菜の花を飾る。オリーブオイル、あらびきこしょう(いずれも分量外)をかける

【教えてくれたのは】

ortensia(オルテンシア)
(上京区河原町通丸太町上ル東側出水町274)
那須嵩之さん

長岡京では、「花菜(はなな)」の出荷が最盛期

1月下旬、長岡京市の「花菜」の畑を訪ねると、辺りは緑一色! 京都の伝統野菜の一つである花菜は、菜の花のつぼみの部分。収穫時期は11月下旬から5月中旬で、代表的な産地である長岡京市では年間55トンが出荷されています。

食感がやわらかいのが特徴。「品種にもよりますが、生でも食べられますよ」とは、農家の長尾光章さん。いただくと、みずみずしく、爽やかな辛味と野菜の甘みが口いっぱいに広がりました。

「つぼみ周辺の7~8cmだけを摘み取ります」(長尾さん)

花が咲く前のよく締まった
つぼみを収穫

花菜農家に聞きました おすすめレシピ

「花菜の巻き寿司」

〈材料〉※各適量

  • ・花菜
  • ・焼きのり
  • ・酢飯
  • ・カマボコ(細長くカット)
  • ・卵焼き(細長くカット)
  • ・塩
  • ・マヨネーズ
  1. 花菜をさっとゆでる。水気をしぼって、軽く塩をふる
  2. 焼きのりに酢飯を広げ、❶とカマボコ、卵焼き、マヨネーズを乗せ、巻く
  3. 食べやすいよう切る
「花菜とたこの白みそ和え」

〈材料〉

  • ・花菜…200g
  • ・タコ…適量
  • ・白ごま…適量
A
砂糖、酢…各大さじ1~2
白みそ…大さじ2
  1. 花菜はさっとゆで、水気をしぼっておく。タコは食べやすく切る
  2. 白ごまをすり、Aを加える。味見をして、好みの味に調える
  3. ❶を加え、あえる

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