阪神・淡路大震災から25年。南海トラフ地震は、30年以内に70%の確率で起こるといわれています。南海トラフ地震を想定して、〝身を守る術〟を防災士の坂本真理さんに聞きました。
※大阪府の一部地域の想定
海で起こる海溝型の地震である南海トラフ地震では、津波が発生します。一方、内陸で起こる直下型の地震では、近くに湖などがない限り津波は起きません。そういった地震のメカニズムについても知っておくと、取るべき行動が変わってきます。
「防災対策で実は重要なのが想像力。電気が止まる、ガスが止まる、水道が止まる、交通が止まるなどの事態が起きたとき、自分やわが家の場合はどう対処すべきかを考え、想像してみてください。そして、対策を家族で共有しておきましょう」と坂本さん。
南海トラフ地震の場合、長く物流が止まってしまうため、1週間分の備蓄食料の準備が必要だそう。「支援物資を待つだけでは、心も体も疲弊してしまいます。混乱を減らし、少しでも早い社会復帰をするためには、一人一人の準備が大きな意味を持ちます。被害規模が大きい地震であればあるほど、〝自分の命は自分で守る〟という意識を持つことが大切。そのためにハザードマップはぜひ確認しておいて」
一般社団法人プラスワン防災代表理事。関西大学大学院社会安全研究科博士前期課程修了学術修士。日本防災士会女性防災推進局委員。家庭でできる防災対策や親子防災などの講演やセミナーを行う。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、簡単に自分の住んでいるエリアのハザードマップが調べられます。避難所などと重ねて閲覧できる機能もあり。チェックしてみて。