旅行はどこにお金をかけるかで、意見に違いが出ました。
「バスツアーに参加したときのこと。私はお土産がほしかったけれど、友達は『ツアー費以外はお金を使いたくない』と一切買わず…。こちらも買いづらかったです」(TT、58歳)、「旅行で遊園地へ。節約のためお弁当を作ろうと提案したけれど、『レストランで食べたい』と言われて断念」(OM、35歳)など、「せっかくの旅行だから」という思いを持つ人と、そうでない人とで金銭感覚にズレが出る傾向に。
交通費に関しては「10円でも浮くなら歩きたい」(MY、25歳)、「疲れていても、天候が悪くても、『お金がもったいないから歩こう』という友達。数百円で済むなら私は楽がしたいな~」(HR、29歳)と、考えは人それぞれです。
いくらくらいの品が妥当か、迷うことも多い手土産。
「高校時代の同級生と友人宅で集まった際、1000円程度のお菓子を手土産に。ですが、他の友人はみんな3000円くらいのものを持ってきていたので恥ずかしかった」(TE、36歳)など、安い手土産を持っていって後悔したとの意見も多数。反対に、「友達の手土産は、いつも数百円のスナック菓子。少しびっくりです」(IK、40歳)といった人もいます。
「子どもが小さいとき、友達の家に一緒にお邪魔するときは500円程度の手土産を持参。でも、手土産はなしという人もいて、個人差を感じていました」(OM、51歳)など、ママ友同士でズレを感じたとの声も寄せられましたよ。
「フォールス・コンセンサスといって、人は自分の意見が多数派だと考える傾向が。金銭感覚が違う人を『常識がない』と感じるかもしれませんが、それだけで人となりを決めつけるのはNG。その友達と一緒にいたいかどうかが大切です。
金銭感覚のズレを理解するためにイメージしてほしいのが〝心の財布〟。誘われたランチが高いと思うとき、自分の心は〝通常のランチの財布〟であっても、友達は〝特別なときの財布〟を開いている可能性があります。無理に合わせる必要はありませんが、種類や大きさの違う新たな〝心の財布〟の発見を楽しむのも、良い友達関係を続けるコツだと思います」
「交際費は限度を決めないと散財しがちです。家計収入に見合った、無理のない範囲で自分のお小遣いを月いくらと決め、その中でやりくりするようにしましょう。一緒にいて楽しいと思えたり、役に立つ情報をくれたりする友達との交際費を優先させるのが、〝生きたお金の使い方〟です。
大きなお金が動く旅行などは金銭感覚の合う友達と行き、ズレを感じる友達とはお茶やランチの際に会うというのも、仲良くやっていく上での一つの方法。時には割り切ることも大事です。何にお金をかけるかは人によって違うので、お互いに譲れないポイントがあることを理解し合えるといいですね」