4月に施行される、働き方改革を推進するための「働き方改革関連法」。残業時間の規制強化、有給休暇取得の義務化などが順次進められていきます。私たちの生活がどのように変わるのか、考えてみませんか。
働き方改革による暮らしの変化について、読者に聞きました。
※夫婦どちらかが育児負担を1人で背負った状態のこと
読者に「働き方改革関連法」の施行による生活の変化について聞いたところ、さまざまな希望や予想が寄せられました。
特に多かったのは、「規制によって、残業が減ると思う」という意見。それにより、趣味の時間が増える、家族で過ごす時間ができる、家事や育児の負担が少なくなるといった予想が上がりました。
次に目立ったのが、旅行に行く機会が増えることへの期待。現状では休みづらいとの思いを持つ人も多い中、有給休暇の取得が義務づけられれば、連続した休みや長期間の休みも取りやすくなると考えられているようです。
「現在、自分も家族も長時間労働ではないので、特に変わることはなさそう」(BN、48歳・女性)と、職場環境や働き方によっては大きな変化がないとの声も。
そのほか、「仕事量が減らなければ、結局サービス残業をすることになるのでは」(SY、56歳・男性)「残業代が減るのは経済的に厳しい」(OJ、41歳・男性)と、デメリットを心配する人もいます。
実際のところ、どんなケースでどのような生活の変化が起こるのでしょうか。次のページからは、「働き方改革関連法」について、専門家に解説してもらいました。