6月、大阪府北部の地震。6~7月にかけては平成30年7月豪雨。そして9月には台風21号の上陸。
今年は、京都でも多くの自然災害が起きました。暴風や浸水などのほか、二次的な被害として停電や断水などで不自由な思いをした人も多かったのでは。こういった体験を防災意識の向上につなげるため、読者の声を通して防災について家族みんなで考えてみませんか。
災害が起こった際、読者はどのような行動をとったのでしょう。そして、その行動は正しいものだったのでしょうか。台風、地震、豪雨の項目別に、読者の対処法について日本防災士会 京都府支部長の田中英樹さんにアドバイスをもらいました。
「布テープやガムテープを窓に貼ることで、ガラスが飛び散る危険性を減らせます」と田中さん。
「ですが、あくまでも応急措置。バツ印にテープを貼った読者もいるとのことですが、それだと貼っていない部分が割れる可能性もあります。かといって、窓全体をテープで覆うのは困難ですよね。おすすめは普段からガラスシートをはっておくことです。窓の補強およびガラスの飛散防止になります。ホームセンターなどで1平方センチ単位で売られているので、窓の大きさに合わせて購入できますよ」
万が一、窓が割れてしまったときのために、厚手のカーテンを閉めておきましょう。ガラスが飛び散るリスクを減らせるとのことです。
「停電しても、庫内の冷気は2~3時間は保たれます。氷など保冷剤代わりになるものを入れておくと、冷気が保たれる時間はさらに延びるでしょう」
ただ、災害の状況によっては買い物に行くなどの外出は控えたいところ。そのためにも、普段からの備えが大切になってきます。読者の中には、停電に備えて、常に水を入れたペットボトルを凍らせているという人も。
「冷凍庫の中の食料品などは、いざというときには保冷剤代わりになりますね」
置く場所にもポイントがあると田中さんは言います。
「冷蔵庫に入れる場合は一番上に。冷気は下に降りるので、全体を冷やすことができます」
その上で、冷気が逃げないよう扉の開閉回数は最小限にとどめましょう。広げたラップやナイロン袋を扉の内側にのれんのように垂らすと、開閉時、冷気が逃げにくくなるとのことです。