学費や医療費、リフォーム費用。こうしたお金は、国や自治体からの補助を受けられるケースがあります。手続きをすれば支給されたり、戻ってきたりといったお金について、日本FP協会 京都支部の金森茂也さんに聞きました。申請する機会を逃さないためにも、チェックしてみて。
※記事の内容は10月4日現在のもの
教えてくれたのは
日本FP協会 京都支部
金森茂也さん
自分と赤ちゃんの健康のために大切な妊婦健康診査。妊娠が分かると、産婦人科や助産院で定期的に受診することになります。
「費用は健康保険の対象外。自己負担は3割で済む医療費とは違い、全額支払わなければいけません」と、日本FP協会京都支部の金森茂也さん。
そこで、健診費用を補助する目的で設けられているのが、妊婦健康診査費の助成制度。各市区町村の担当窓口に妊娠届け出書を提出すると、母子手帳と一緒に14枚つづりの妊婦健康診査の受診券がもらえます(「リビング京都」配布エリアの市区町の場合)。
「この制度は、里帰り出産など、居住地以外の医療機関で健診を受ける人にも対応。健診後に申請をすると、費用の一部が払い戻されます」
詳細は各市区町の担当窓口まで。
長年住み続けていると、家の設備で気になるところが出てくる場合がありますね。快適な住まいにするための手段の一つがリフォーム。断熱工事といった省エネリフォーム工事を行うと、所得税額から一定の金額が控除されます。
金森さんによると、「必須となるのは、窓の断熱工事。合わせて、床や天井、壁の断熱工事、太陽光発電装置の設置工事を行った場合の費用も対象となります」とのこと。
所得税控除額は、工事費用(上限250万円)の10%。床面積が50㎡以上、合計所得金額が3000万円以下、工事完了から6カ月以内に住み始めることなどが条件です。
手続きは確定申告にて。詳細は各地域の税務署まで。