感心したエピソードに続いては、「どうしてそんなことを?」と
あきれてしまった残念エピソードです。
〝人の振り見てわが振り直せ〟の精神を改めて心に刻みたい話題が出てきましたよ。
TKさん「四条通を歩いていたときのこと。サラリーマングループが歩道に広がって歩いていました。お昼時で、『何食べに行く?』『どこ行く?』と話に夢中。私は急いでいたのですが、なかなか追い越せず困りました。そのうちの1人が私に気付いて、通してくれたのですが」
こんな〝占領さん〟は、電車やバスにも。
SMさん「電車の向かい合わせの4人席に1人で座っていた旅行者。スーツケースをそばに置いていたので、残り3人分の席には座りにくい状態でした。1人の乗客が『すいません』と声をかけてスーツケースの前の席に座ると、その旅行者がスーツケースの上に足を乗せたんです。足は、座っている人の目の前に投げ出されていました」
通路や座席をふさぐように荷物を置く人はほかにもいて…。
OAさん「私はバスで体験しました。10代くらいの女の子が優先席に座っていて、自分の横に小さいポーチを置いていたんです。母がその人の前に立っているのに、ポーチをどけようとはしません。母に気付いてないわけではないと思うのですが。そこで、『すみません』と声をかけたところ、『チッ』と舌打ち。さらには私たちをにらみつける始末。結局ポーチはよけてくれませんでした。小さいポーチだったので、膝の上におけると思うのですけど」
道はもちろん、電車やバスの車内も、公共の場。みんなで気持ちよく使えるよう、マナーを守りたいものです。
夏のイベント後に残念な光景を見たのは、KTさん。
KTさん「有料観覧席で花火大会を見た後。出口へ向かう列に並んでいたときにふと見ると、ゴミがたくさん! 後で捨てようと思っていたけれど忘れて帰ってしまったのか、捨てに行くのが面倒なのか、分かりませんが。たくさんの人が集まる花火大会ですから、一人は少しずつでも、大勢が置いていったらすごい量。次の日、ボランティアの人がイスやごみの片づけをしている様子がニュースになっていました」
OAさん「自分が出したごみでもないのに、暑いなかボランティアの人がゴミ拾いしてくれているなんて」
TKさん「誰かがしてくれると思っているのかな」
KTさん「もちろん、ちゃんと捨てている人もいましたが。たくさんのゴミも1カ所に集まっていれば、片づける手間が減りますよね。せめてそこまではしてほしいです」
TKさん「スーパーでたくさん買い物をしてレジに並んでいたとき、私の後ろに並んでいた男性が商品を一つしか持っていなかったので、『先にどうぞ』と言いました。そしたら、『順番だからいいですよ』と言ってくださって、『どうぞ』『どうぞ』と、譲り合うようなかたちに。その間に、ほかのお客さんが私の前に割り込んできたんです。もともと私が順番を譲ろうとしていた男性客が『この人が先でした』って注意してくださいました」
レジの話から、話題は最近多い〝フォーク並び〟に。
KTさん「まず一列に並んで、空いたレジに進むスタイルですね。このことに気付いていないのか、レジ前に並んでしまう人もいます。一見、すいているように見えるし、知らないのかもしれないけど」
TKさん「私も気付かず、会計中の人のすぐ後ろに並んでしまうことがあります」
知らなかったり気付かなかった場合は仕方がありません。〝あきれた人〟とは思われませんが、周囲の人との調和のためには、みなさん、お店の人の対応も大切だと考えているよう。
SMさん「声掛けだけではなく、フォーク並びだと気付くように何か工夫してもらえるといいのに」
KTさん「ここで止まって並びましょうというサインが床に書かれている店もありますね」
そういったサインを見逃さないことも社会生活をするうえでは大切かも。このケースに限らず、周りを注意深く見ることで〝感心した人〟に変わるチャンスがあるかもしれませんね。
街で見かけた「感心したこと」「あきれたこと」。いかがでしたか? 「私も似たような体験がある」と言う人もいたのでは。電車やバス、歩道を歩いているとき、またはお店で。他人の行動をどう感じるかは人それぞれですが、お互いが気持ちよく過ごせるように心配りをしたいものですね。