モノを買ったり、使ったり。私たちは日頃から、さまざまな〝消費〟をしながら生活しています。その中で、注目されているのが「エシカル消費」という考え方や行動。耳慣れない言葉ですが、実はすでに実践していたり、気軽に取り組めることも。エシカルな生活を意識し始めたエシ・カル子さん家族の生活を追いながら、未来につながる消費行動について考えてみませんか。
教えてくれた人
私たちはモノを買うとき、価格、品質、安心・安全といったポイントをチェックしながら商品を選んでいます。
「〝エシカル消費〟は、商品選択のもう一つの尺度といわれています」とは、京都府消費生活安全センターの田中桜子さん。
「その商品が、どこで、誰によって、どうやって作られたかを意識し、人や環境、社会との関わりや影響なども考えながら商品を選択することです」
例えば、障がい者施設や被災地で作られた商品を選べば、就労や復興の支援に。地元の農産物を購入すれば、運搬に費やすエネルギーの削減や地域の活性化につながるということです。
「商品の中には、安さを追求していくあまり、生産地の途上国では貧困や児童労働といった社会問題、環境問題などを招いていることも。これらの問題を〝公平な取引〟によって解決することを目的とした『フェアトレード』の取り組みも広がっています」
最近はコンビニエンスストアなどでもフェアトレードや環境保護の認証マークが付いた商品を販売。身近な場所でもエシカルな商品を見つけることができますよ。