年が明けるといよいよ入試本番。ラストスパートのこの時期、親や周囲の人はどのように受験生に向き合えばいいのでしょう。読者の体験談とともに、専門家のアドバイスを紹介します。小学生から高校生までの受験生が周りにいる人は、この年末年始の接し方の参考にしてみて。
受験と一言でいっても、対象は小学校や中学校、高校、大学などさまざま。入試のシステムや内容も多種多様です。ですが、〝合格〟を目指しているのはみんな同じですよね。
そんな子どもたちが感じているのは、受験への不安、周囲の期待に対するプレッシャー、勉強の大変さなど。それらが重くのしかかっているようです。
大学受験直前のころを振り返り、「頑張れと言われるのがつらかった。頑張っているのに成績が伸びず不安だった。いつも以上に母親や親族がお守りを買ってきてくれたが、期待を重く感じ、苦しかった」(KK)という人も。
また、「高校受験のとき、お母さんから『そんなに勉強せんでええんちゃう?』と言われた。勉強していないと落ち着かなかったのに」(A)と当時の気持ちを教えてくれた人もいました。
タイミングや子どもたちの性格によっても、周囲の大人の言葉や行動の受け止め方は異なるもの。周囲の大人は冷静な気持ちを保ちたいですね。
子どもたちは、受験が自分の人生を変える場面だということを認識しています。それだけに緊張が高まり、不安を感じるのです。
注意され続けると、やる気がなくなるもの。自分の言いたいことは2割程度に抑えましょう。勉強の仕方などで言いたいことがあったら、子どもに言うのではなく家族や友人などほかの大人に語って解消するのがおすすめです。
「受験というハードルを突破したい」と子どもたちは頑張っています。世の中には乗り越えなければいけない課題がいっぱい。受験の経験は、子どもたちにとって無駄にはなりません。大人は子どもの頑張りを信じて、見守る姿勢で臨みましょう。