クローゼットやたんすにしまってある服。なかには、「何年も着ていない」というものもあるのでは? そんな服を思い切って手放せば、部屋も心もすっきりするかもしれませんね。衣替えの機会に、手持ちの服を見直してみませんか。
「着ていない服を整理したいのですが、なかなか行動に移せません」。そう話す読者のANさん(41歳)の自宅を整理収納アドバイザーの吉川裕子さんと訪問しました。 「服を手放すには、いくつかポイントがあります」と吉川さん。今回は夏物のトップス、コート、オールシーズンの服が対象です。アドバイスしてもらいながら、服を整理していきましょう!
吉川裕子さん整理収納アドバイザー・整理収納ベーシックコーチ。リビングカルチャー倶楽部で整理収納の講座を担当。10月13日(金)午前10時〜11時30分には「らくらく衣類整理」を開催。詳細はこちら
まずは手放せそうな服をピックアップすることからスタート。「似たデザインの服は、自分では違うと思っても周囲から見れば印象は同じです。数を絞りましょう」(吉川さん)
4着あるノースリーブワンピースは、ANさんお気に入りのデザイン。「こうして見比べると、同じ形ですね…」(ANさん)。使い勝手のいい白色のトップスも、4枚ほど発見。このうちワンピース1着、トップス2枚の手放し方を考えていくことにします。
「1年以内に着たかどうかも、手放す目安の一つです」と吉川さん。その言葉に促され、ANさんはしばらく着ていない服をどんどん選別。
こうして選んだ服の中から、次のポイント1~3に沿って手放す服をチョイスしていきます。
「あの人なら似合いそう、と思いつく人がいれば、譲るのも手です」と吉川さんはアドバイス。それを聞き、「母なら着てくれそう」とANさんが選んだのは、黄色のTシャツと水玉模様のシャツ。そのほか約10着をお母さんにあげる服としてセレクトします。
「すぐに譲る相手が見つからなければ、専用のボックスを作って保管しておくといいでしょう。誰かが家に来たときに『ほしい服はある?』と尋ねてみてください」(吉川さん)
知り合いに譲ることができそうな約10着を、ボックスを作って入れておくことになりました。
「かわいいけれど、着てみると暑いんです。あまり袖を通していません」とANさんが言う、半袖のニット。花柄のトップスは、「背中が開きすぎているので、40代の私が着るのは厳しい気がします」。
まだきれいな服について、吉川さんは「フリーマーケットに出品したり、リサイクルショップに持ち込んでは」と提案します。
「自分には合わなくても、魅力的に感じる人がいるかも。汚れや傷みのない服は誰かに着てもらおうと考えれば、手放しやすくなります」
始めの段階で同じデザインの中から選んだボーダー柄のワンピースを含む、約20着をリサイクルへ。ポイント1で人に譲るために取り置いた服も、もらい手が現れなければ古着店などへ持ち込むことにしました。
汚れや傷みのある服は、人にあげたりリサイクルするのは難しそう。
「着古した服は捨てる決断を。ここまで使い込んだと思えば、惜しむ気持ちも軽くなるでしょう」(吉川さん)
始めに選別した白いトップス2枚は、くたびれた印象のため処分することに決めたANさん。そのほか、約20着を「今までありがとう」と感謝しながら捨てました。