この時季の楽しみの一つ、新米。つやつやとして香りも良く、おいしいですよね。今回は「ごはんが大好き」という読者に、好きな食べ方や思い出など〝ごはん愛〟を語ってもらいました
土鍋を火にかけて約20分、そこから蒸らすこと15分。
これがいつもの池永家のごはんの準備風景。妻・弥生さん(32歳)が、「できたよ~」と、土鍋のふたを開けると湯気が上がり、ふんわり甘い香りが立ち込めます。思わず「わ~」と歓声が。
土鍋を使うようになったのは10年前。まだ独身だった夫・誠さん(31歳)が、旅館で食べた土鍋炊きのごはんに感動して、購入。
「早く炊けるし、米粒が立っていておいしいです」と誠さん。弥生さんは、「夫は、一粒もお米を残さず、しゃもじではがそうとするんです」と笑います。
「気に入っているお米は、甘さがあり、冷めてももっちりとしているミルキークイーン。いつもおいしく炊けますが、1カ月に1度くらい、ものすごくうまくできるときがあるんです! 毎回この炊き方ができるよう、日々、試行錯誤です」。夫婦の探求は続きそう。
「ナスやキュウリのぬか漬けに、ミョウガを添えてしょうゆをたらしたものがあれば、もう十分! 昔は、ごはんを食べすぎて親に注意されたくらいです(笑)」とは加藤千瑞子(ちずこ)さん(41歳)。2人の息子を見ていると、昔の自分を思い出すのだとか。
「焼きそばにもたこ焼きにも、ごはんが必須。ハンバーグやから揚げがおかずだとすごい消費量です。朝、3合炊いても、夜にもう一回炊くことが増えました」
取材中も、長男・温(あつし)くん(8歳)は、3杯おかわり! 一番好きなおともは、いかなごのくぎ煮。「ちょっと前までは納豆ブームだったよね」と千瑞子さん。
そんな加藤家のこだわりは京都産のお米。住んでいる土地のものを食べたいとの思いからです。
「栄養も考えて白米と玄米を半々で。かみごたえがあり好評です。秋は新米の塩むすびを持って、鴨川沿いでピクニックをしたいですね」