暮らしに役立つオンラインサービス“マイナポータル”

引っ越しの一括手続きも可能になる予定

現在は行政に関する内容にとどまりますが、今後は民間との連携も進んでいくよう。

引っ越しのときには、転入届けといった行政手続きと、水道や電気の手続きなどの民間の会社が管轄する手続きが一括でできるようになる〝引っ越しワンストップサービス〟も導入予定だとか。

そのほか上田さんによると、図書館に行かずに本を借りることができたり、将来的にもらえる年金額をチェックできたりといった機能も備わるかもしれないとのことです。

今後の展開
  • 民間との連携により、引っ越し手続きも便利に

マイナポータルを使うには、マイナンバーカードが必要です

マイナポータルを利用するには、マイナンバーカードを取得する必要があります。
カードのことを、おさらいしておきましょう。
※ワンストップサービスを利用する際には不要

交付申請書を使って発行を

「マイナンバーカードとは、マイナンバーと氏名、住所、生年月日、性別が記載された顔写真付きのカードのことです。このカードの交付のためには、交付申請書での手続きが必要です。交付申請書は2015年10月中旬に通知カードとともに送られているはずなので確認を」

現在の取得率は8%というマイナンバーカード。身分証明書になるので、特に運転免許証を持っていない人にお勧めなのだとか。今後は印鑑証明書や図書カード、さらにはカルテとしての使用が検討されています。

「ちなみに、カードは袋に入って届きますが、この袋はコピーする際に必要なので捨ててはいけません」

カードをICリーダーで読み取って接続
マイナポータルに接続する前に準備すること
  • マイナンバーカードの取得
  • 読み取り機器である
     ICカードリーダーの用意

マイナポータルに接続するには、まずマイナンバーカードをICリーダーで読み取ることからスタートします。※ICカードリーダーは購入が必要。機能が付いているスマートフォンもあり

読み取りが完了するとパソコン(またはスマホ)画面にマイナポータルのサイトが現れます。こちらに表示される工程に従って接続をすればOKです。 内閣府のホームページ(http://www.cao.go.jp/bangouseido/myna/)でも接続法をチェックできます。

ナンバーの管理には気を付けて

「カードに書かれているマイナンバーは、むやみに他人に見せてはいけません。手続きを家族が代理で行う場合も、本人確認が必要だったりと、厳重な対策がとられています」

とはいえ、「マイナポータルに接続するにはパスワードがいるので、番号を知っただけで個人情報が盗まれることはありませんよ」。

教えてくれたのは

「ADR社会保険労務士法人」上田篤史さん
「自宅のパソコンやスマホにお知らせが届き、手続きができるマイナポータルは、共働きの家庭が増えたり、高齢化が進む現代社会で役立ちそうですね」

マイナポータルのこと、読者はこう思っています

※アンケート有効回答数469

Q マイナポータルが始まる
  ことを知っていましたか?
Q 使ってみたいと思いますか?
〈はい〉
  • 「現在、乳児を育てています。役所に行かずに手続きができると大変助かります」(HA・33歳)
  • 「自分の情報が総合的に確認できると、情報に漏れがなくなると思います」(TS・60歳)
  • 「ネット上なら、落ち着いて手続きができるのでは」(KH・38歳)
〈いいえ〉
  • 「情報漏えいが怖い」(MC・40歳)
  • 「質問がしたいので、対面がいい」(KJ・55歳)
  • 「ややこしいことは苦手です」(SH・49歳)
〈分からない〉
  • 「様子をみたいと思います」(TH・43歳)
  • 「自分に関係するものがあまりなさそうだから」(MA・29歳)
  • 「行政手続きは夫に任せているので」(KK・50歳)

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