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親子でクイズ!節約ワザを磨きませんか

もうすぐ夏休み。子どもが家にいる時間が増える分、光熱費や水道代、食費などがかさみそう。節約したくても、1人で取り組むには限界がありますよね。そこで、親子で節約を行うきっかけになるように、家庭内で実践できる節約にまつわるクイズを用意しました。子どもと一緒に挑戦しながら、この夏に始められる節約術を見つけましょう。

出題と回答/
水道・光熱費の問①②③⑤⑥⑧が京都府地球温暖化防止活動推進センターの浅井薫さん。 水道・光熱費の問④⑦と食費の問①が京エコロジーセンタ―の竹内真道さん。 食費の問②③が京都市ごみ減量推進課の小川健一郎さん

水道・光熱費

気温が高くなるにつれて使用する機会がぐんと増えるエアコンや、日々のお風呂やシャワーも、少しの心がけや使い方の見直しで節約ができます。

問1

日よけを窓につけるとき、部屋の中か外では、どちらにつけた方が節電につながるでしょう

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「正解は外。部屋の中よりも外から窓に取り付ける方が、室内に入る太陽の熱の割合が約30%少ないんです(※1)。室温が上がらない分、エアコンを使うときに必要な電気も少なくてすみます。日よけをしないと、1000Wの電気ヒーターを2台つけているときと同じくらいの熱が部屋の中に入るんですよ(※2)」

部屋の外の対策で見落としがちなのが室外機とか。 「日よけをしたり、周りに物を置かず風通しを良くすると、運転の効率がアップして節電になります」

※1 ブラインドの場合
※2 夏場、西向きの2m×2mの窓の場合

問2

エアコンの冷房について。
5分ほど部屋を離れる場合、どちらが電気代が安い?

  • A電源を切る
  • Bつけたままにしておく

「正解はB。エアコンは運転を始めるときにたくさん電気を使い、室温が設定温度に近くなると少ない電気で動きます」 「トイレに行く間はオフに」など、こまめにエアコンを消したりつけたりすると、かえって電気を消費してしまうそう。消した分だけ節約になる照明などとは違うのですね。
「節約のためには、少し寒いときなどもすぐに電源を消すのではなく、設定温度を上げて調整する方がいいんですよ」

問3

夕方に帰宅したら家の中が蒸し暑い!
こんなとき、どちらが節約になる?

  • Aすぐにエアコンを入れる
  • B短時間でも換気してからエアコンを入れる

「正解はB。窓を開けて熱気を外に逃がし、室温を少しでも低くしてからエアコンをつける方が、無駄な電気を消費せずに部屋を涼しくできます。また朝晩の時間帯に換気をして涼しい外気を取り入れてもよいでしょう」

問4

夏にエアコンをつけるとき、温度設定を1度高くすると
約何%の電力が削減できるでしょう

  • A2%
  • B5%
  • C10%

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正解はC。例えば27度から28度に変更した場合、年間で約800円の節約になります(経済産業省の省エネ性能カタログ2016年冬版より)。

「設定温度を下げないためのコツは、扇風機を一緒に使うこと。冷たい空気を部屋全体に回せます。また自動運転モードを選ぶと、効率よく運転が行われるので無駄な電気を使わずにすみます。家にいるときはなるべく家族が一部屋で過ごすのもいいですね。その部屋だけエアコンをつけると節約に結びつくので」

京都では、さまざまな場所がクールスポット(※)に指定されているのでみんなで出かけることも一つの手と言います。 「家の電気を使わずにすみ、消費電力の削減につながります。外出時は、家を出る少し前にエアコンを消すとさらに節電になりますね」

※家族そろって涼しく過ごせる集客施設などのこと

問5

冷蔵庫に物がいっぱい入っているときと、少ないとき、
電気代が安いのはどっち?

「正解は少ないとき。物が多い分だけ、冷やすために電力を使いますし、庫内の空気循環が悪いと効率も下がります。詰め込んだ場合と半分にした場合で、年間約1000円の差に。一部の根菜類や、開封前の缶詰・調味料などの冷やさなくてもいいものは、冷蔵庫から出してスペースを空けましょう」

冷蔵庫の開閉の回数や開けている時間を減らすことも大切とか。
「頻繁に飲み物を飲む場合は、魔法瓶に入れて冷蔵庫から出しておきましょう。ちなみに冷蔵庫の側面などで熱くなる部分は放熱しているので、紙を貼ったり、壁に接していると効率が下がることに。冷蔵庫の両側と上が壁や天井に接しているよりも、冷蔵庫の片面だけが壁に接している方が、年間で1220円安くなるというデータも。一番よいのはどの面も壁などに接していないことです」

問6

次のうちどちらが
より節約になるでしょう

  • A時間を空けずに入浴して、追い炊きをしない
  • Bテレビを見る時間を1時間少なくする

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「正解はA。1日1回追い炊きを減らすと年間約6000円、1日1時間テレビを見る時間を減らすと年間約450円の節約に(※)。
お風呂に連続で入れないときは、ふたをして保温を。また、浴槽に入れるお湯を20ℓ少なくすると年間で約5000円の節約になります」
家庭で消費されるエネルギーは冷房が3%に対して給湯は33%とか。

※200ℓの浴槽で4.5度低下したお湯を温める場合と32V型のテレビを見た場合を比較

問7

シャワーを浴びる時間を1分短くすると、
1人あたり1年でいくら節約できるでしょう

  • A約200円
  • B約3000円
  • C約1万円

正解はB。4人家族なら年間1万2000円安くなります。
「体を洗うときなど、こまめにシャワーを止めましょう。温度も低い方が節約に。冬は40度のところ、夏は39度にするなど工夫を。節水シャワーヘッドを選ぶとさらに節約になります(※)。また、食器洗いでは、先に食器についたソースをヘラで取ったり、つけ置きするとより少ない水量で洗えます」

※京都府地球温暖化防止活動推進センターによると、毎分10ℓのシャワーヘッドを、水を3割カットする節約シャワーヘッドに付け替えると、家族で1日30分シャワーを使う場合、年間で約1万5000円の節約に

問8

電気ポットは、一度使った後に6時間おいて再度使う場合、
どちらが節約になるでしょう

  • A保温にして6時間置いておく
  • Bコンセントを抜き、6時間後に再沸騰させる

「正解はB。製品によっても異なりますが、Aよりも年間で約2900円の節約に。保温でいうと炊飯器の場合は4時間までが目安。それ以上長くなる場合は冷蔵庫や冷凍庫で保存しておいて、電子レンジで温めなおす方がエネルギーが少なくてすむことが多いです。保温を7時間した場合と、コンセントを抜いておいた場合を比べると、年間で約1240円の差があります」

子どものやる気を引き出すコツとは

日々の節約について、子どものやる気を引き出すコツを読者に聞きました

  • 節約は自分のためだけではなく、家族や地球も助かることだと伝えています(HS)
  • ためた節約分で、お小遣いを増やすことを約束(KY)
  • 明細を見せ、今月はこうだったから高かったなど、子どもも振り返りを実施(IE)
  • まずは親が習慣的に行っているところを見せ、まねをしたらひたすらほめる(IH)

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