JR嵯峨野線の駅の新設や京都市立芸術大学の移転など、人の流れにも変化が起きそうな京都の市街地エリア。
四条室町には、新たに京都経済センター(仮称)が誕生します。四条河原町近くの元立誠小学校は、跡地活用に向けた計画に動きがあるよう。河原町御池では、京都市役所の市庁舎が整備中です。左京区岩倉の国立京都国際会館にも、新たな施設が建設されます。
そのほか話題となっている〝京都の未来〟といえば、文化庁の移転。2019年度以降の全面的な移転に先駆けて、4月には「文化庁地域文化創生本部」が東山区の京都市上下水道局旧東山営業所に開設されました。
移転場所には、御所西側の京都府警察本部本館、七条堀川南側の元安寧小学校など、4カ所が候補地として挙がっているとのこと。この中から、8月末に移転地が決定される見通しです。
数々の国際会議が開かれてきた国立京都国際会館。その四つ目のホールの建設が計画されています。ホールは2500人を収容可能。京都が世界的な会議の舞台となるための、一翼を担うこととなりそうです。完成は2018年6月を予定。
京都市役所周辺で、市庁舎整備工事の看板を見かけた人もいるのでは。歴史ある本庁舎は保存・改修、北庁舎と西庁舎は建て替えられ、押小路通を挟んだ北側には分庁舎が新築されます。完成は2022年度中(予定)。情報公開コーナーやギャラリーを設けた市民スペースなど、住民のための空間も設けられるとのこと。
元立誠小学校が生まれ変わります。さまざまなイベント会場などに使われている今の校舎を生かしつつ、西側に建物を新築。文化事業スペース、自治会活動スペース、商業施設、宿泊施設などが一体となる複合施設が完成します。
京都の経済団体などが集まる拠点に。昨年閉館した京都産業会館の跡地に、京都経済センター(仮称)が建設されます。開館は2019年(予定)。こちらに拠点を構えるのは、京都商工会議所や京都織物卸商業組合といった複数の団体。和装文化をPRするスペースも造られるなど、京都の産業を盛り上げていきます。
西京区に位置し、京都の文化芸術の振興を支えてきた京都市立芸術大学。2023年をめどに、京都駅東部の崇仁(すうじん)地域へと移転します。ギャラリー、音楽ホールなど、市民がアートに触れられる場もできますよ。さらに、京都市立銅駝美術工芸高校も中京区から移転。両校の移転により、京都駅周辺の町も変わっていきそうです。
近くには梅小路公園、京都鉄道博物館とレジャースポットがたくさん。京都駅から丹波口駅の間のJR嵯峨野線に、新たな駅が登場します。開業は2019年春の予定。駅舎は京都の町並みや京友禅の反物などをイメージしたデザインになるとか。駅名は今後発表されます。