炊きたてごはんに具材を混ぜ込み、出来上がり。“パートナー”次第で、ご飯がさまざまな表情を見せるのです。今回は、そんな混ぜごはんの作り方を5人の料理人に教えてもらいました。和の調理法だけではなく、中華風、洋風、韓国風とバラエティー豊か。アレンジレシピも紹介しているので、余ったときにはこちらも楽しんでみて。
アサリのだしをきかせた、東京の郷土料理「深川めし」風の混ぜごはん。
「ネギに代えてイタリアンパセリを使い、さわやかにしてみました。青ジソやセリ、ミツバも合います。アサリを煮るとき、何度か取り出して味をなじませるのは少し手間がかかりますが、こうすると火が通り過ぎず、ふっくらと仕上がります」と加藤さん。
- 材料
- ごはん……………………………………………………………2合分
- アサリ(殻つき・砂抜きをしたもの)………………………600g
- イタリアンパセリ(軸を除きみじん切りにしたもの)……10g
- だし昆布…………………………………………………………8cm角程度
- 酒、水……………………………………………………………各360cc
- A
- 濃い口しょうゆ…………………………………………………大さじ2
- みりん……………………………………………………………小さじ2
- 作り方
- ①鍋にアサリとだし昆布、酒、水を入れ、中火で酒蒸しにする。アサリの殻が開いたら火から下ろす
- ②アサリを取り出し、殻をむく
- ③❶の煮汁をキッチンペーパーでこす。そのうち180ccを鍋に移し、Aを加えて中火で沸騰させる
- ④❷を加え、30秒たったら取り出す
- ⑤❹の煮汁を3分煮詰めて、❹のアサリを戻し入れる。再び沸騰したら火を止める
- ⑥ごはんにイタリアンパセリと❺を煮汁ごと加え、手早く混ぜ合わせる
- 残ったアサリのだし汁180cc(足りなければかつおだしなどを追加)を沸かし、塩と薄口しょうゆで調味。混ぜごはん(茶わん1杯分)を加えて、再び沸騰したら溶き卵1/2個分をまわし入れる。器に盛り、アオサを飾る
パスタでもおなじみの、ベーコン、ナス、トマトの組み合わせは、ごはんにもよく合います。オリーブの実を入れてもいいのだとか。
じっくりと火を入れた自家製ドライトマトは、ジューシーで甘味が濃厚。「そのままおつまみとして食べたり、サンドイッチなどにも使えるので便利です」(早川さん)
- 教えてくれた人
- 「Vena(ヴェーナ)」
早川大樹(ひろき)さん
- 材料
- ごはん………………………………………………………………2合分
- プチトマト…………………………………………………………15個
- タマネギ(みじん切り)…………………………………………1個分
- ベーコン(2cm幅の細切り)……………………………………80g
- ナス…………………………………………………………………2本
- ニンニク(みじん切り)…………………………………………1かけ分
- オリーブオイル……………………………………………………20cc
- 揚げ油………………………………………………………………適量
- 塩、こしょう………………………………………………………各適量
- バジル、パルミジャーノチーズ(粉チーズなどでもOK)……各適量
- 作り方
- ①プチトマトはヘタを取り、横半分にカットして塩を少しふる。100℃のオーブンで1時間加熱し、水分を飛ばしてドライトマトを作る
- ②フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れ、焦がさないよう弱火で加熱し、オイルに香りを付ける。タマネギを加え、中火で炒める。しんなりしたらベーコンも入れて炒め、塩(小さじ1)とこしょうで味付けする
- ③ナスは厚さ2cmのいちょう切りにし、塩水につけてアクを抜く。揚げ油を150℃に熱し、水気を切ったナスを素揚げにする。油をしっかりきり、軽く塩をふっておく
- ④飾り用に❶を少し取り分け、残りを❷❸とともにごはんに混ぜる
- ⑤器に盛り、ドライトマトとバジルを飾る。オリーブオイル(分量外)をまわしかけ、削ったパルミジャーノチーズをトッピングする
- 角切りのチーズを入れて丸め、パン粉を付けて揚げる。バジルのフライ(150℃で5秒ほど素揚げ)を飾る