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色を探して、花巡り

華やかなピンクに温かみを感じるオレンジ、清らかな白に爽やかな青…。目に飛び込んでくる花の色に心躍ることもありますね。今、府内各地ではさまざまな花が見ごろを迎えています。今年のゴールデンウイークは、“色”がテーマの花巡りへと出かけませんか。
※花の見ごろの時期は、天候などによって異なる場合があります

お堂の近くで出合う、鮮やかなピンクと黄/西京区・善峯寺

ヒラドツツジ・黄レンゲツツジ

【左】ゆるやかな坂に沿って咲くツツジ。坂を上った先に、青蓮院親王御陵があります
【右】阿弥陀堂付近の“黄”。クリームがかった色が上品です

山の中腹に、約3万坪(9万9000平方メートル)の敷地を持つ善峯寺。

本堂脇の通路へと進み、その先のゆるく蛇行した坂を見上げると、数百メートル続く、鮮やかな“ピンク”と“白”の一帯! 参拝者を歓迎するかのように咲く、ヒラドツツジです。

坂を上っている途中、今度は左手に“黄色”が。阿弥陀堂の前に黄レンゲツツジが3本育てられています。

それにしても、どうしてこんなにツツジが植えられているのでしょう。


参道の階段を5分ほど上ると、立派な門が現れます。取材時には、西国三十三所巡りを行う人々ともすれ違いました


副住職の掃部(かもん)光淳さんによると、「この付近は、観音様のお庭。華やかにするためです」とのこと。境内の雰囲気に合っていますね。

そしてもう一つの色が、坂道を歩いていくと見つかる“ピンク”。八重桜です。

「今年はちょうど、ツツジと同じ時期に花を咲かせると思います。この桜の美しさは、咲いている間だけではありません。花びらが散ると道がピンク色に染まります。これも見ものです」

行き方
JR「向日町」駅または阪急「東向日」駅から、1時間に1本の阪急バス(66番)で「善峯寺」停へ
●西京区大原野小塩町1372、TEL:075(331)0020。午前8時~午後5時。
 大人500円、高校生300円、小・中学生200円

紫やピンクの“シャンデリア”の下を歩きましょう/福知山市・丹州観音寺

野田フジ・紅フジ

【左】密集して花を咲かせる「野田フジ」。ふわりと、爽やかな香りが漂います
【右】淡いピンク色の「紅フジ」。風に揺れる姿に風情を感じます

淡い“紫”と“ピンク”がきれい。まるでシャンデリアです。

丹州観音寺の境内を入って右手の坂に広がる、「昇り藤」と名付けられた80メートルほどのフジ棚。参拝者はこの下を歩くことができます。

こちらでは、色や長さが少しずつ異なる5種類のフジを観賞。広範囲に広がるのが「野田フジ」、最も長いのが「九尺フジ」。どちらも上品な“紫”の花です。一方、愛らしいピンク色の花を咲かせるのが「紅フジ」。そして、“白”と“濃い紫”も。フジ棚の端で咲いているため、参拝者が一番最初に目にするフジです。「白フジ」「黒フジ」というそうですよ。


境内にはニワトリが! 小国鶏(しょうこく)という珍しい種類なのだそう


ちなみに「昇り藤」という名前には、坂道にあることに加え、“運がのぼるように”という意味が込められているのだとか。

境内の中央にはもう一つ、“紫”の眺めが。太い木に巻きついた、力強いフジです。「福知山の名木」に指定された天然のフジ。フジにも、さまざまな色があるのですね。

行き方
車で「京丹波わち」ICで降りて30分
●福知山市観音寺1067、TEL:0773(27)1618。午前9時〜午後5時。
 無料(アジサイの咲く期間のみ350円)

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