読者の皆さんにとって、“愛”とは何ですか。夫婦愛、家族愛。それに、「愛するこの街」「スイーツ、ラブ!」ということもありますよね。愛にはさまざまな対象があり、捉え方があるものです。例えば、こんな━。
今回、「あなたにとって愛とは何ですか」という質問に答えてくれたのは、4月15日(土)~5月14日(日)、「LOVE」をテーマに開かれる「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)京都国際写真祭2017」(協賛/京都リビング新聞社ほか)にまつわる12人です。
それぞれが考える愛の姿・考え方をおよそ100字で紹介。100字に込められたメッセージを感じてみて。
※写真下にはそれぞれが関わる催しを紹介。紙面で記載している料金は一般料金です。申し込みが必要なものもあり。詳細は同写真祭事務局=TEL:075(708)7108=へ
KYOTOGRAPHIE創設者/代表
仲西祐介さん
(左は共同創設者/共同代表
ルシール・レイボーズさん)
西洋的な個人主義に偏ると自分を幸せにできても人を幸せにできないし、日本的な自己犠牲に偏ると人を幸せにできても自分を幸せにできない。単純で難しい自己愛と他者への愛のバランスを取れるようになれば、世界には愛が満ち、平和になると信じています。
京都市立高倉小学校校長
岸田蘭子さん
子どもが大きくなるために必要な肥やし。信じる、見守る、あるがままを受け止める。これらはすべて愛から生まれる行動です。次世代に命をつなげる大きなエネルギーは、誰かを大事に思う“核”となっているのです。
作曲家
原摩利彦(まりひこ)さん
食べ物を口にしたときに愛を感じます。体の糧となること、料理や食材を作ってくれた人、そして家族や友人と囲む食卓。この数年、少しずつ感じられるようになり、音楽が自分とより密着したものになってきたと思います。
誉田(こんだ)屋源兵衛
山口源兵衛さん
私の目標は、5歳までの子が日本古来の布である“大麻布(たいまふ)”の服を着て遊べる場所の設立です。自然の良さに触れ、その後、感性豊かな人生を送ってほしい。こうした気持ちが人への愛なのだと思うのです。
両足院 副住職
伊藤東凌(とうりょう)さん
仏教では愛はあまり良い言葉とはされません。対象への執着を含むからです。生きとし生けるもの全てに対する愛情を表現し得る言葉は「慈悲」。愛は沸き起こる感情のようなイメージですが、慈悲の心は日々育て、培うことができるのです。