秋に旬を迎えるゴボウ。ふんわりと漂う土の香りが持ち味ですね。その楽しみ方は、定番のきんぴらごぼう以外にも。アレンジを利かせたレシピを料理人に教えてもらいました。2面では、通常のゴボウとは一味違う、京野菜の〝堀川ゴボウ〟も紹介。収穫を間近に控えた生産農家を訪ねました。おすすめの食べ方も聞いてみましたよ。
※写真は1人分
とろけるチーズを絡めてどうぞ
とろけるチーズに覆われたバゲットの下から、ゴボウが登場。かめばすぐに繊維が崩れるそのやわらかさは、じっくり煮込んだからこそです。ゴボウをはじめとした具材の味が、スープに染み出ています。
材料:4人分
- ゴボウ………………………1本
- 牛すじ肉……………………200g
- 水……………………………1ℓ
- サトイモ……………………2個
- 固形スープのもと…………2個
- パン(バゲットまたは
トースト)…………………適量
- カマンベールチーズ
(ピザ用チーズでも可)…100g
- ①一口大にカットした牛すじ肉をボイルし、脂やあくを取る
- ②鍋に水と❶を入れ、弱火で1時間煮る。ゴボウを乱切りにして、3分ほど水(分量外)にさらしてあくを抜く。鍋に加え、さらに1時間煮る
- ③一口大に切ったサトイモと固形スープのもとを入れ、弱火で30分煮る。水分は1ℓを目安にし、少なくなってきたら水(分量外)を足す。塩、こしょう(分量外)で味を調える
- ④ココットなどの耐熱皿に❸を入れ、スライスしたパンとカマンベールチーズを乗せる。220℃のオーブンで焦げ目がつくまで焼く
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欧風厨房Sourire(スリール)
中西浩司さん
「チーズをトッピングするので、スープの塩気は控えめに。薄味に仕上げると、ゴボウの味わいが際立ちます。牛すじ肉の代わりに鶏肉を入れてもおいしいですよ。隠し味に白みそと牛乳を加えるのもおすすめです」
※写真は2人分
ライムとハーブで感じる爽やかさ
ゴボウはシャキシャキとした歯ごたえを残すため、サッとゆでるだけでOK。ピーラーで薄くスライスしているので、ナンプラーがよくなじみます。ミントやパクチー、ライムの爽やかさが印象的。
材料:2〜3人分
- ゴボウ……………………1/2本
- 鶏胸肉……………………80g
- 塩…………………………小さじ1
- 砂糖………………………小さじ1
- 白こしょう………………少々
- 紫タマネギ………………1/2個
- パクチー…………………適量
- ミント……………………適量
- ライム
(レモンでも可)………1/8個
- ナンプラー………………大さじ1
- 揚げにんにく……………適量
- 粉唐辛子…………………適量
- ①鶏胸肉に塩、砂糖、白こしょうで下味をつけ、冷蔵庫に入れて1時間ほど置く。肉がかぶるくらいの水(分量外)を沸かし、弱火で10分程度ゆでる。ふたをしたまま冷ます
- ②ゴボウをピーラーで薄くスライスし、サッとゆでて氷水(分量外)にさらす
- ③紫タマネギをスライスし、水(分量外)にさらす
- ④❶を細切りにし、❷❸とあえる。パクチーとミントを適当な大きさにちぎって入れ、ライムの搾り汁とナンプラーを加える
- ⑤皿に盛り、揚げにんにくと粉唐辛子をふる
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ラオス食堂 YuLaLa(ユララ)
岡田尚也さん
「肉や魚とハーブをあえた、〝ラープ〟というラオス料理をサラダ風にしてみました。ゴボウをピーラーで同じ厚さにスライスすると、ほかの食材とも一体感が出て食べやすくなります。手早く調理したければ、鶏肉の代わりにツナを使いましょう」