風味豊かな旬のゴボウを食卓に

ゴボウのミートソースパスタ

※写真は1人分

パスタとの食感の違いを楽しんで

ペンネのもちっとした食感と、かために火を入れたゴボウの歯ごたえ、二つの口当たりが楽しい一皿。素朴な味わいのゴボウと、甘みのあるひき肉は相性ぴったりです。仕上げの粉チーズがまろやかさをプラスしています。

材料:3〜4人分
  • ゴボウ……………………1本
  • タマネギ…………………1/2個
  • オリーブオイル…………適量
  • 牛ひき肉…………………300g
  • 白ワイン…………………50cc
  • カットトマト缶…1缶(400g)
  • 塩…………………………適量
  • 黒こしょう………………適量
  • ペンネ
    (ロングパスタでも可)…240g
  • 粉チーズ…………………適量
作り方
  • ゴボウを乱切りにし、水(分量外)につけてあくを抜く
  • タマネギを薄くスライスする。フライパンにオリーブオイルをひき、しんなりするまで炒める
  • と牛ひき肉を入れ、水分がなくなるまで炒める
  • 白ワインを加えてアルコールを飛ばす。カットトマト、塩、黒こしょうを入れて煮立たせる。水分がなくなってきたら水(分量外)を足しながら、15~20分ほど弱火で煮込む
  • 鍋に塩(分量外)を入れた湯を沸かし、ペンネをかためにゆでる。ペンネとを絡めて皿に盛り、粉チーズをかける

Osteria Sempre
(オステリア センプレ)

前慎哉さん

「和食の〝牛ゴボウ〟からヒントをもらい、ゴボウとミートソースを組み合わせました。ミートソースには赤ワインを加えるのが一般的ですが、ゴボウの風味を生かすため、優しい口当たりの白ワインを使っています」

ゴボウとキノコの沢煮椀

※写真は1人分

ナガイモを加え、ツルリとしたのどごしに

だしの上品な味わいが引き立てる、ゴボウの豊かな風味。特徴的な香りが鼻に抜けていきます。2種のキノコも秋らしさを感じさせる一品です。すりおろしたナガイモの、ツルリとしたのどごしもポイント。

材料:2人分
  • ゴボウ……………………1/2本
  • マイタケ……………1/3パック
  • シメジ………………1/3パック
  • 砂糖………………………少々
  • 油揚げ………………1枚(30g)
  • だし汁……………………400cc
  • 料理酒……………………少々
  • 塩…………………………少々
  • しょうゆ…………………少々
  • ナガイモ…………………適量
  • ミツバ……………………適量
  • いりごま…………………適量
  • 粉さんしょう……………適量
作り方
  • マイタケ、シメジを小房に分ける。砂糖を入れた水(分量外)に5分つけてあくを抜き、水分を切る
  • ゴボウを細切りにし、酢水(分量外)に5分つけてあくを抜く
  • 油抜きをした油揚げを細切りに切る
  • 鍋にとだし汁を入れて火にかける。煮立ったらあくを取り、弱火で3分煮る
  • 料理酒、塩、しょうゆで味を調え、器に盛る。おろしたナガイモとミツバを乗せ、いりごま、粉さんしょうをふる

四季 なか村
中村真規さん

「本来は豚肉の背脂を用いますが、今回は油揚げで代用しました。シイタケやそうめんを入れたりと、好みで具材を増やしてもいいですね」

栽培法に特徴あり 京野菜・堀川ゴボウも収穫期です

京野菜の一つ、堀川ゴボウ。11月~12月に収穫が行われます。通常のゴボウよりも太く、中が空洞になっているのがその特徴。どのように栽培されているのかを見に、畑へ向かいました。

「堀川ゴボウは横に寝かせて植え替えます。学生たちもよく世話をしてくれていて、収穫が楽しみです」(石割さん)

土の中に伸ばした根が堀川ゴボウの苗に

©(公社)京のふるさと産品協会

京野菜を栽培する「嶋石」の石割照久さんの元へ取材に向かったのは、9月下旬のこと。

「一般のゴボウの栽培期間は半年ほどですが、堀川ゴボウは収穫するのに1年以上かかります。まず苗を育て、ゴボウとなるその根を6月に植え替えるんです」と石割さん。

苗と聞き、手のひらに収まるくらいの大きさを想像していた記者。ですが、石割さんが「こちらです」と指した苗はすでに茎が伸び、大きな葉をつけていました。土の中では、これからゴボウになる根が成長中です。

「植え替えた後の、間もなく収穫する堀川ゴボウも見に行きましょう」。そう言う石割さんと訪れたのは、京都大学農学部のキャンパス。京都大学教授・農学部の間藤徹さんと石割さんが、学生たちとともに手がけている「石割京大農園」が構内にあります。農園に入ると、見覚えのある葉を発見。先ほどよりも一回り大きい、堀川ゴボウの葉です。

石割さんが土を掘り返すと、出てきました、堀川ゴボウ! 「まだ小さいなぁ~」とのことですが、太さは直径5㎝に達しています。

収穫時には直径10㎝、長さ80㎝ほどに成長するそう。そのおすすめの味わい方を聞きました。

「輪切りにして中をくりぬき、魚のすり身やひき肉を詰めて炊くとおいしいですよ。薄くスライスして油で揚げると、おつまみにぴったりのゴボウチップスに。いろいろな料理に活用してもらえたらと思います」

このページのトップへ