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読者の、「これってウチの周りだけ?」を紹介します

「私が住んでいるところでは当たり前」「よそのエリアではやっていないみたいですが、こんなことしているよ」。そんな「あなたの周りだけでしかやっていないことを教えて」と読者にアンケートを実施。5つの話題をピックアップして、実態を調査しました。京都に住んでいても、「知らなかった」という発見もあるのでは。「うちの周りでもこんなことやっているよ」といった情報があれば、編集部までご一報を!

40年以上前から、中学生のおなかを満たしています 「城陽市の公立中学校では給食があります」STさんほか

みんなで同じものを食べることも、いい思い出になりそう。生徒たちに「給食で好きなメニューは?」と尋ねると、「カレー」「うどん」「豆腐のチゲ」と声があがりましたよ

城陽市教育委員会学校給食センター所長の奥田豊穂さん(右)。左は城陽中学校教頭の伊家直宏さん

午後1時前、城陽市立城陽中学校の教室を訪ねると、前方に生徒たちが集まっています。お皿におかずをよそう生徒、それを受け取る生徒。ただいま給食の配膳の真っ最中です。

取材時の給食は、切り込みが入ったパンに、ソーセージやキャベツを挟んでホットドッグにして食べるメニュー。スープと牛乳もついています。

全員にいきわたると、「合掌、いただきます」という先生に続いて、生徒たちが「いただきます!」。一斉にパンの袋を開け、食べ始めました。

「リビング京都」の配布エリアの公立中学校では、昼食にお弁当を持参または注文するというシステムが多いよう。そんななか、城陽市では40年以上前から給食を採用しています。

「1967年に城陽市の学校給食センターができ、給食が始まりました。当時から牛乳、パンやごはんといった主食、そしておかずがある〝完全給食(※)〟です。城陽産のイチジクや梅を使ったジャムなど、できるだけ地元の食材を使っています」とは、城陽市教育委員会学校給食センター所長の奥田豊穂さん。

同校の教頭・伊家直宏さんは「温かい料理を食べられるのも給食ならではです」とそのメリットについて話してくれました。

※完全給食のほかに、牛乳だけが出るミルク給食、牛乳とおかずだけがでる補完給食があります

毎晩聞こえてくる、“ガラガラ~トン” 「壬生御所ノ内町東部町内会では、鉄の棒を引きずりながら夜回りをしています」HMさん

「昔はもっと長かったのですが、使いやすいように半分に切ったんです」と豊泉さん。記者も持って歩いてみましたが、かなり重く、引きずると道路のでこぼこで鉄の先端がはねて、なかなか難しいものでした

「ガラガラ~トン、チャリンチャリン。ガラガラ~トン、チャリンチャリン」

毎夜、中京区の壬生御所ノ内町東部町内会に不思議な音が響きます。この音を発しているのは、持ち手部分の先に鉄の輪がついた1mほどの鉄の棒。夜回りの際、この棒を引きずりながら歩き、時々持ち上げてアスファルトに棒を打ち付けるので、鉄の輪がチャリンと音を立てて、冒頭のような音になるのです。

「私は、夜回りのことを〝チャリンチャリン行ってくる〟と言っています(笑)」と、この情報を教えてくれた読者のHMさん。「20年ほど前にこの町内に嫁いできたときは、京都はみんなこういうことをしているの?とビックリしました」

すると、「うちのおばあさんは、〝じぢんばん〟とか〝じしんばん〟とか言うてたよ。近くの町内でやっているのは見たことないし、うちだけかな」。そう話すのは、この町で生まれ育った町内会長の豊泉裕昭さんです。

「この棒は僧侶が持つ杖、錫杖(しゃくじょう)です。1950年ごろにはすでにやっていたようですが、町内の高齢者に聞いてみても理由は分かりません。ただ、メインは夜回りではなく、町内のお地蔵様の掃除をすること。掃除当番が回ってきたときに夜回りもしているんですよ」

町内には現在76軒があり、高齢者宅などを除き、1軒ずつ交代で行っているため2カ月に1度程度、当番が回ってくるとか。

「雨の日も雪の日も夜回りをしています。決まった方法はありませんが、毎晩耳にしているからか、誰がやってもだいたい同じリズムなんですよ」(HMさん)

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