ランチタイムを楽しませてくれる、手作りのお弁当。「毎朝、夫と子どものために作っている」という人もいるかもしれませんね。量や見せ方、食べやすさは大人と子どもで違いをつけたいもの。そこで、同じ具材で大人用と子ども用のお弁当を作り分ける工夫を、子育て中の3人に教えてもらいました。アイデアを生かせば、それぞれが喜ぶお弁当が完成しそうです。
手作りのお弁当を披露してくれたのは、「酒器 今宵堂」の上原梨恵さん。陶芸作品の制作・販売を行いながら、3歳の女の子を育てています。
「ジャコと刻んだたくあんをまぜたおにぎりは、食べやすいよう一口サイズにします。仕上げに小鳥とハートの形に抜いたのりをトッピング。楽しみながら作ると、遊び心のあるお弁当になりますよ」
にぎやかさをプラスしているのが温野菜。ジャガイモはキツネとクマの形に、ニンジンは花の形になっています。
「ゆでてから型抜きしました。子ども用に軟らかめに火を通しているので、簡単に抜けますよ。写真では見えませんが、おにぎりとの間には薄焼き卵を挟んで、仕切りの代わりにしています」
オクラのごまあえは輪切りに。これには、食べやすいサイズにするためのほかにも理由があるとのこと。「オクラの輪切りは娘から好評で、いつも『お星さまだ!』と喜んでくれるんです。焼いた油揚げを開いてその中にまとめてみました」
肉団子のトッピングとしてもオクラが活躍。「肉団子がかわいらしく仕上がります。オクラを差しているのは、実はプレッツェル菓子。短く折って、ピック代わりにしています。娘はまだ3歳なので、ピックだと口の中を傷つけてしまう不安もあって。もう少し大きくなったら、ピックにも挑戦しようかな」
同じおかずを使っていますが、大人用はまるで雰囲気が違いますね。
「おにぎりはシソを巻いて食べてもおいしいです。スライスした温野菜にかけたのは黒七味。味のアクセントになり、子ども用と差がつけられる調味料です」
子ども用では袋状にした油揚げは、細めにカット。立たせて入れ、オクラのごまあえの支えになるようにします。「半分に切ったオクラは、高さが出るように盛り付けると見栄えがよくなります。マカロニサラダは最後に詰めましょう」
形状の決まったおかずから入れていくと、隙間なく詰めることができるそうですよ。