「竹は空洞だから加工がしやすい、そして縦方向に繊維が入っていて、しなやかだから割れにくいという点が特徴です。0.2~0.3mmまで薄くでき、製品にしても強度が落ちません」と「竹又 中川竹材店」の中川裕章さん。江戸時代から続く竹の加工会社で、現在は竹垣のほか雑貨なども製作しています。
「竹は、カゴといった生活用具のほか、すだれや寺院の庭の垣根などに利用されてきた身近な材料。町家の土壁の中にも竹を編んだものが使われてきました。京都では、昔からお花やお茶が盛んということもあり、花いけや、茶せん、茶しゃくも竹で作られています」
同社で使うほとんどの竹が京都産。その8割が小ぶりで上品な雰囲気のマダケで、太い竹が必要なときはモウソウチクを使うそう。竹そのものには地域的特徴はないものの、加工技術には特徴があるそう。それが〝火あぶり〟という方法です。
「火であぶって、竹の水分と油分を出して、布でふき上げます。1カ月もすると、きれいな白色の〝白竹〟ができます。つやも出るんですよ」
長岡京市で活動する6つの放置竹林の整備団体が中心となって行われるイベント。竹工作体験や竹の道具を使った競技「竹リンピック」といったユニークな催しも。夜には放置竹林で伐採した竹にロウソクを入れた「竹あかり」で、竹林がライトアップされます。
竹筒に入れた水にろうそくを浮かべた約4500本の「竹行灯(あんどん)」で、竹の径と竹林公園を彩ります。手作りのあんどんや竹作品なども展示されます。当日午後2時~8時30分は、京都市洛西竹林公園駐車場で竹細工やキャンドルのワークショップ、マルシェなどが開催される「竹結びフェスタ」もあり。