「知らない人にも声を届け、自分の思いを伝えるのが夢なんです」という小学5年生の清水葵さんは「FM845」を放送する伏見区のラジオ局へ。「夏休み特別企画キッズパーソナリティ体験」などを実施しているこちらの「京都リビングエフエム」で、ラジオパーソナリティーの体験をします。
「今日は生放送がないので、葵さんには後日ラジオに出演してもらいます」とは、スタッフの宇佐美美希さん。仕事については、パーソナリティーの石井まり子さんに教えてもらいます。
まずは、葵さんが〝最近気になる言葉〟をテーマに書いてきた作文を音読。周りではやっている「~みたいな」という言葉を取り上げたとのこと。「このマイクを使えばいいですか?」「そう。こぶし一つ分くらい空けて、近づきすぎないようにね」と説明を受けます。
宇佐美さんの合図でマイクのスイッチをオンにし、録音スタート。大きな声ではきはきと読めました。
「じゃあ今から口の体操をして、その後もう一回作文の録音をするね。今もいいけれど、練習したらもっとよくなるよ」と言って石井さんが取り出した紙には、カタカナや早口言葉がずらり。
「あの棚のなた豆は生なた豆」に苦戦する葵さんに、「読みづらかったら『棚の』の後のように、意味の切れるところで線を引いてみて」と石井さん。原稿を読むには、こうした秘訣(ひけつ)があるんですね。
次はリスナーから手紙が来たという設定で、番組の司会を体験。スムーズに原稿を読み上げ、再び作文の録音をします。
「『みたいな』は強調して。聞いている人のことを想像して、気持ちを込めてね」(石井さん)
すると、前より話がわかりやすく感じるように。葵さんも「よくなったと思う」とうれしそう。生放送ではこの作文を披露するそうですよ。
「パーソナリティーは毎日こうして発声練習をしているのだなと感じました。家で練習して、本番ではすらすら読めるようにしたい」(葵さん)
葵さんは7月27日(月)午前11時ごろ、「FM845」の「ピッカピカラジオ」に出演予定。練習の成果を聞いてみては。
お手玉で手遊びをしたり、棒を使って体操をする4人の高齢者たち。「今のは簡単だったわ」「テンポを速くしてみる?」と盛り上がっています。
一緒にレクリエーションをするのは、小学6年生の出口瑞希さん。「高齢化社会の今、介護は重要な仕事。少し人見知りなので、知らない人とも仲良く話せるようになってほしい」という母・純子さんの希望で、介護福祉士の仕事をすることになりました。
ここは高齢者向け施設「グランメゾン迎賓館京都桂川」に併設された「グランユニライフデイサービスセンター京都桂川」。集まっていたのは、デイサービスの利用者です。
体操が終わると、99歳の男性が使った布の片付けに手間取っている様子。なかなか利用者と打ち解けられない瑞希さんでしたが、ここで行動に。立ち上がり、「ここを合わせて…」と、男性のペースに合わせてフォローします。「ありがとう」と言われ、瑞希さんもほっとした表情。
スタッフの大橋範幸さんは「同じデイサービスを受けている人でも、その接し方はそれぞれ。一人一人に向き合って信頼関係を築いていきましょう」と話します。
ところで、取材に訪れたのはもうすぐ七夕という日。体操の後、ササの飾り付けを行うことになりました。
「上の方に付けて」と、瑞希さんを頼りにする利用者たち。瑞希さんも「次はどこにしますか?」と声掛けしたりと、積極的に動きます。
飾り付けでぐっと距離が縮まった皆さん。最後は握手をしてお別れです。「瑞希さんと遊べてうれしかった」「また来てね」と、利用者たちも名残惜しそう。
「初対面の人ばかりで緊張した。でも楽しかったし、仲良くなれてよかったです」(瑞希さん)
子どもに体験させたい職業を読者にアンケート。
子どもを思う、親の気持ちもうかがえます。また、なりたかった職業も答えてもらいました。
夢をかなえた人もいれば、方向転換して別の職業に就いた人もいるようです。