再生!新たな役割を担って輝いています

今秋、2軒の空き家がマーケットに変身/itonowa(イトノワ)

取材時は、工事のまっただ中。「カフェや骨董(こっとう)品のギャラリーなど7店舗が出店する予定。交流スペースも充実させたいです」と村田さん

かつて布や絹を扱う店が並んでいた京都市・島原の下松屋町通と、大宮通の一本西の道に挟まれるようにして立つ2軒の民家。こちらを改装し、複合テナント施設にするプロジェクトが始動しています。中庭を含め、奥行き33メートル。通り抜けができる空間になる予定です。

立案者は、民家に隣接する呉服店の村田敬太郎さん。嶋原商店街の理事長やカフェオーナー、デザイナー、建築士など島原を盛り上げたいという人が集まり、実行委員会を設立しました。

「10年近く放置されていた空き家ですが、このプロジェクトをきっかけに新しい人の流れをつくれないかと考えました。テーマは下松屋町通に縁のある“糸”。itonowaというネーミングには、人と人がつながり、交流の輪を広げて文化を楽しむスポットにしたいという思いを込めています。この場所が島原のシンボルの一つになればうれしいです」。オープンは10月上旬の予定です。

完成イメージ。「itonowa」は、京都市「空き家活用×まちづくり」モデル・プロジェクトの助成事業に認定されています

新しい場所作りには、新しい発想も生きています

新しいスポットを作るために必要なのは、空き店舗や空き家だけではありません。
発想を広げると、空間はもっと生かすことができるんです。そんなケースがこちら。

住宅の一部をオペラ会場に開放/suenopere(スエノペラ)

「地域の公民館のように、地元の人に使ってもらえる場所にしていきたいです」(末野さん)

カフェオーナーの末野真利さんが本業とは別に試みたのが、「suenopere」。趣味のオペラを上演する舞台を自宅に作ってしまったのです!

「祖母が裁縫教室を開いていた実家の地下室を使わなくなって約30年。このスペースを生かしました」

出演者は、京都芸大の修了生や院生たち。「若手の音楽家を支援するためにも、今後も公演をどんどん企画していきますよ」

今年4月に行われた、こけら落とし公演の様子。「G・ドニゼッティ 愛の妙薬 より」第1幕が上演されました。8月23日(日)に1幕と2幕の通しの公演会を行う予定

「境内を散策しながらゆったりと過ごしてください」。城さんの後ろにあるのがカフェ。今後は、京都らしさを味わえるようなイベントも企画中なのだそう

京都の工芸品やロングセラーの生活雑貨が並ぶショップ。場所は京都市下京区高倉通仏光寺下ル

寺院の境内に登場したショップとカフェ/D&DEPARTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学

お寺にショップとカフェが? 京都市下京区にある「本山佛光寺」の境内に昨年11月、現れたのが「D&DEPARTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学」です。

「若い人に訪れてもらいたいと思っていたお寺側と京都らしい場所での出店を検討していたD&DEPARTMENTの意向が合致し、オープンに至りました。運営は京都造形芸術大学が行っており、学生が商品選定などに参加しています」と、店長の城敬之さん。

雑貨や食料品を扱うショップがあるのは、かつて僧侶が住居として使っていた和合所と呼ばれる棟。向かい側の茶所にカフェ「d食堂」がつくられ、営業前には現在も法話が行われています。

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