実際に、読者の皆さんはどんな間食の時間を過ごしているのでしょう。
ティータイムにお邪魔しました。
ジャズを聞きながら、お茶を楽しんでいるのは宮田公美乃さん(44歳)。1人で家にいるときは、午後3時~5時の間が、紅茶とお菓子の時間なのだとか。
宮田さんの起床は、家族のお弁当を作るために午前5時30分。日中は、家事以外に、整理収納アドバイザーやパステルアートインストラクターとして活動しています。
「午後に一休みすることで、この後の夕飯の用意など、家事の〝夜の部〟を頑張れます」とニッコリ。紅茶を片手に本を読んだりメールの返事をしたり、30分ほどリラックスして過ごします。
「夕方に時間が取れないときは、夕食後に家族と。1日のうちのどこかでお茶を飲んで休むようにしています」。宮田さんにとって、間食タイムは少し立ち止まって心を落ちつける役割があるんですね。
楽しみを増すこだわりは器にも。
「使うのは、お気に入りのティーカップや、お金をためて買ったちょっと高価な紅茶ポット。すてきな食器を使うと、より優雅な気持ちになれるんですよ」
そして見習いたいのがおとものお菓子。
「食べる分だけをお皿に出します。夕食をおいしく食べたいので、ケーキ1個とかクッキー数枚。おやつで満腹にならないようにしています」
「もう1個食べていい?」と、シフォンケーキを前に、母親の村川智子さん(44歳)に尋ねる舞さん(10歳)と瑠衣さん(6歳)。2人がおいしそうに食べていたのは、智子さん手作りのケーキ。ココアとプレーンの生地がマーブルになっていてフワフワ。生クリームも添えられていて、カフェで食べるケーキのようです。
市販のお菓子をおやつにすることもあるそうですが、月に数回、ケーキやクッキーを作るという智子さん。
「今は特にお姉ちゃんの方がたくさん食べるんです。夕飯前ですし、食べ過ぎてもあまり重たくならないものを作っています」
夕方、2人が学校から帰ってくると、まずおやつタイム。智子さんも一緒に席に着き、おしゃべりしながら食べるのが日課なのだとか。
「その日学校であったこと、いいことも悪いことも話してくれます。でも、わーっと食べて、わーっと遊びに行っちゃう」。苦笑いする智子さんですが、手作りをする理由のひとつは、市販品の添加物などが気になること。自分で作るときは砂糖の種類や量で甘さを控えたり、工夫しているそうですよ。
1日に2回、夫婦でティータイムを楽しんでいるのがMSさん(69歳)。時間は、午前11時と午後3時30分ごろ。
「そのころになると小腹がすいてきて。それから、2人ともコーヒーが好きなので、ちょっと飲みたいなってなるんです」
このようなティータイムの習慣ができたのは、夫が仕事をリタイアした2年ほど前からなのだとか。どんなふうに過ごしているんですか。
「話すのはたわいもないこと。でも、おいしいものを食べているときって幸せな気分になるでしょ。なので、そんなときを狙ってお願い事や相談事をしてみたりも。甘いものを食べ過ぎないで、と私が言うことでムードが悪くなることもあるんですが(笑)」
それでも、一緒におやつを選んだり、コーヒーを注文したりと夫もティータイムを楽しみにしているとMSさん。ともに過ごす時間が夫婦円満のコツなのかもしれませんね。
読者アンケートでも多くみられた〝手作りおやつ派〟。ここでは普段は作らないという人もチャレンジしやすいレシピを紹介します。家族で作ってみるのもいいですね。