京丹波町北部の仏主(ほどす)エリア。「仏主」のバス停を過ぎ、右にある橋を渡ります。長老ケ岳の案内板や標識が立つ付近に車を止め、3つに分かれた道をまずは左の〝権現谷〟方面に進むことに。
涼やかな清流に沿って数分歩くと「七色の木」と札が立った、存在感のある木が見えてきました。どうやらさまざまな木が絡み合っているよう。1本のカツラの木にスギ、フジ、ケヤキ、カヤ、イロハモミジ、イタヤカエデと6種の木が共生しているとのこと。神秘的な雰囲気が漂っています。
分かれ道まで戻り、今度は中央の道へ。こちらは長老ケ岳への登山道です。少し進んだところでふと横を見ると、野生のシカがすぐそばに! 慌てて離れると、驚いたのは向こうも同じだったようで勢いよく山を駆け上がっていきました。
再び元の場所へ戻り、車で右手の「長老山森林公園」方面へ向かいます。駐車場は眺めもよく、お弁当を食べている人の姿も見かけました。少し進んだ管理棟の裏から、山頂へと続く「森林ふれあいロード」がスタート。整備された山道なので、子どもと登ってみるのもいいですね。
「今、ちょうど苗を植えているところなんです」と「はーばりすとくらぶ美山」のオーナー・浅野目(あさのめ)誠和さん。
丘の上に立つログハウスはカフェとギャラリーになっていて、その前には100種以上が植えられたハーブ園が広がります。カフェではハーブティーや自家製の果物を使ったケーキなどを用意。ギャラリースペースには木工や草木染めの作品が並びます。
「とっておきの場所があるんです」と浅野目さんが案内してくれたのは、外のテラス席。2本の木を利用して作られたツリーテラスです。階段を上ると、そこは周囲の山や眼下の田んぼが一望できるぜいたくな空間。心地よいティータイムが過ごせそうです。
吸い物のふたを開けると、ふわっと広がる香り。これは…マツタケ?
昨年6月にオープンした「森のきのこカフェ」は、マツタケに似た食感と香りを持つ「松きのこ」を使ったメニューを出すオープンカフェ。炊き込みご飯、天ぷら、ステーキ、お吸い物などがそろう「きのこづくしセット」(1500円)は食べごたえ十分です。
広い敷地には2つのエリアに席を用意。入って右の開放感のある席では、山の景色もごちそうに。爽やかな空気とともに、料理を味わえます。
左側の森の中の席に座れば、周囲は緑一色。食後にくつろぐのにぴったりなハンモックがあるのも魅力です。〝ヤギ店長〟の「かんべえくん」と触れ合うこともできますよ。
※電話で要予約。雨天の場合は屋根付きの席を用意
四方を山で囲まれた右京区京北。5月3日(祝・日)~5日(祝・火)に「京北アート&クラフト オープンアトリエめぐり」が開催されます。
京北の5カ所のアトリエが開放され、自由に見学できる3日間。ステンドグラスや木工といった、個性あふれる作品に出合えます。アトリエ付近は山もすぐそこ。少し辺りを歩けば、町ののんびりとした風景も満喫できます。
小学生でも挑戦できる、トンボ玉や箸の制作体験も実施されます。会場間は車移動が便利。
※地図や詳細が書かれたチラシは各会場および「道の駅ウッディー京北」(右京区京北周山町上寺田1-1)で配布