「河原町商店街振興組合は、三条通~四条通間の東西の路面店を中心に約170店が加盟しています。1軒1軒の魅力をパワーにして、集客力のある街にしていきたいです」と同組合理事長の宇治田脩盂(しゅう)さん。
「昔は店を経営しているのが地元の人が多かったのですが、今は店子(たなこ)やテナントが多く、コミュニケーションに時間がかかることがあります。でも、みなさん、組合の活動を協力して行ってくれています。私たちは日々前進します。これまでの歴史を思い、さらなる文化を生み出していきたいです」
「昔は店と住居が一緒になっていて、子ども同士が学校の同級生だったりと付き合いが密接でした」「戦後、アーケードができるまでは通りでサンマを焼いていましたよ」と話すのは河原町商店街振興組合の女性部「華(はな)委員会」の皆さん。以前は河原町通が生活の場でもあったんですね。
委員長・奥野八重子さんは、「若い人や外国の観光のお客さんも増えたけど、家族連れでゆっくり買い物ができるような通りであってほしいですね」
河原町四条を下がったところの西側。大きな空き地があるのを見て、「何ができるの?」と気になっている人もいるのでは。ここは、京阪電気鉄道が平成29年度中の開業を目指して取り組みを進めている「BIO-Style 京都・四条河原町プロジェクト」の開発地。「健康的で美しくクオリティの高い生活」「環境保全」といった考えを生活に取り入れたオーガニック・ライフスタイルをプロデュースする新事業です。このコンセプトのもとに、ホテル、リラクセーションサービス、オーガニックショップなどの展開が計画されているそうですよ。