●レンコンまんじゅう
●オニオンスープあん
京都聖母女学院短期大学 生活科学科 食物栄養専攻 准教授
西彰子(しょうこ)さん
野菜の細胞は食物繊維の細胞膜に包まれています。すりつぶすとその膜が壊れ、中の栄養成分が外へ出て、消化吸収がしやすくなります。水溶性ビタミンのB・C、カリウムといったミネラルは、すりおろした際の汁にも流出しますから、汁ごと召し上がってください。
ただ、すりつぶすことで栄養量が減る栄養素も。それがビタミンCです。さらに注意が必要なのが、ビタミンCは酸化しやすいため、すりつぶしたまま置いておくとより残存量が減ってしまうこと。すりおろしたら、すぐ次の調理段階へ。
なお、生の野菜はすりおろすと変色してしまうものもあります。体に良くないわけではありませんが、気になる場合はすりおろす前に加熱するとよいでしょう。