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リビング読者が考える、京都のキャッチフレーズ

「京都のキャッチフレーズを考えてくださいー」 本紙7月26日号で、そう呼びかけたところ、読者のみなさんから思い思いのキャッチフレーズが続々と寄せられました。そうして、集まったのは、なんと1102作品!その中から、優秀作品を決定しました。

応募総数1102作品の中から、各賞が決定

1102の応募作品の〝作者”は、18歳から90歳代まで幅広い年齢の人たち。一作品ごとじっくり読んでいると、短いフレーズにみなさんの京都へのいろいろな思いが、ギュッと詰め込まれているのがわかります。

作品の選考をお願いした特別審査員たちも、「さまざまな視点での京都への思いがしたためられていて、選考には大いに悩みました」と口をそろえて話していました。

全体的に多かったのは、京都以外の人たちに向けての「もっと京都に来てほしい」という願いが込められた作品。みなさん、京ことばを使ったり、京都の良さをつづったり、地元への愛があふれていましたよ。

また、「これからも、こんな街でいてほしい」「こんなふうになってほしい」という、京都で暮らしているからこそ感じる、問題提起型のものも目を引きました。

それでは、そんな中から選ばれた、優秀作品を作者の思い、選考理由と合わせて紹介しましょう。

京都市長賞/世界が恋する京都/副賞3万円

「京都駅の近くに住んでいるので、よく外国人観光客に出会います。英語に関する仕事をしていたこともあって、なるべく『メイ アイ ヘルプ ユー?(何かお手伝いしましょうか)』と声をかけるようにしているのですが…。世界の人たちに、もっと京都の良さを知ってもらい、もっともっと京都を好きになってもらいたい。そんな願いを込めて、考えました」と、作者のさくらさん。

今回の応募作品の中でも、特に多かったのが世界を意識したもの。7月に、京都市がアメリカの雑誌「Travel + Leisure」で、世界の訪れたい都市ナンバーワンに選ばれたこともニュースになりましたね。

選考委員の島田昭彦さんからは「実際パリにいる僕の友人が、現地の女性に『京都に恋しちゃったわ』と言われたそうですよ。まさに、世界の人の声が表れていますね」との声も。

歯切れのいい、シンプルなフレーズで、京都の人も、世界の人も、気持ちがウキウキするようなすてきな作品です。

京都市長 門川大作さん
「世界が恋する京都」、素晴らしいですね。「世界から憧れられ、尊敬されるまち・京都」に向けて、ともどもに取り組んでいきましょう

京都リビング新聞社賞/知ってる京都で新発見 知らない京都で新発見/副賞1万円



1200余年の長い歴史の中で培われてきた
〝京都”は、地元の人といえど、ちょっとや
そっとで理解できるものではありません。
ましてや、今も新しいものがどんどん生まれるこの街で。

生まれも育ちも京都市の作者・バードちゃんさんは、「年金生活になって、京都をあちこちまわっているんですよ。そうしていると、こんな近くにこんなものがあったのか。この人がここで暮らしていらっしゃったとはー、なんて発見ばかりです。それで、思いついたのが、このキャッチフレーズなんです」と。

みなさんも、心当たりがあるのでは? 京都で暮らすからこそ生まれた、京都の人にも、京都以外の人にも京都の魅力が伝わる作品です。

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