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やっぱり体に関しては…「まぁ大丈夫やろ」はNGワード

定期的な健康チェックや不調を感じたときの受診。「しないといけないなぁ」と思いつつも、結局は「…まぁ大丈夫やろ」。そんなふうにほったらかしにしていませんか? 体に関しては、特に過信や放置は禁物です。読者の体験談と専門家の声を通して、 〝行動に移す〟ことの大切さについて考えてみては。

case1. 検診の大切さを実感

読者の声

長女を妊娠したとき、医師のすすめで子宮頸(けい)がん検診を受けたところ、がんが見つかり手術のため入院。「放置していたら、子宮を全摘出しないといけないところでしたよ」と医師に言われました。同じ病気で入院していた患者さんの中には「大丈夫やろ」と思って発見が遅れたという人も。「あなたは検診を受けて本当に賢かったよ」という言葉が今でもずしりと胸に響いており、みんなにもがん検診を受けるようすすめています(すずらん・38歳)

元気なうちから健康診断・がん検診を
京都府
健康福祉部健康対策課
保健師・小野奈津子さん
「京都府のがん検診受診率は2〜3割で、ここ数年はほぼ横ばい状態。健康管理や将来のためにも、積極的に活用を」

定期的な健康チェックというと、健康診断やがん検診などがあります。

「いずれも元気なうちから受けることが大切です」と、京都府健康福祉部健康対策課の保健師・小野奈津子さんは話します。

「健康診断は、血液や尿などの検査結果から、健康状態全般を把握。数値の高低や経年変化を見ていくことで生活習慣を見直したり、予兆に気づくことで病気を予防する。こういった目的があります」

がん検診は、胃がん、肺がん、乳がんといった特定の病気を見つけるためのもの。

「がんは自覚症状が現れてからだと、進行した状態である可能性が高い病気。そのため毎年検診を受けて、初期の段階で見つけることが重要なんです」

早期発見によって、「治せる可能性が高くなり、治療による肉体的・精神的なダメージや、経済面での負担の軽減にもつながります」とのこと。「いずれも、定期的に受けてこそ意味があるんです」

「いつ」「どこで」受けられるかは、自治体の広報紙などでチェックするほか、役所や保健センターに問い合わせを。市町村によっては、休日に検診を受けることも可能です。

case2. 「おかしいな」と病院へ行ってみると─

読者の声

普段、私は少々のことでは病院に行きませんが、ある日、軽い腹痛で近所のクリニックへ。すると「すぐに総合病院へ行ってください!」と言われ、あれよあれよという間にその日のうちに手術。盲腸でしたが、破裂寸前だったとのことです。ちょっとのことでも「あれ?」と思ったら、病院に行くべきです!(でぐじゅん・45歳)

読者の声

目のかゆみが気になって眼科を受診。かゆみに関しては目薬の処方で済みましたが、「緑内障の可能性がある」とのこと。すぐに検査したところ、診断はまさに緑内障。思いがけない結果でしたが、早期発見できてよかったと思っています(NH・31歳)

初めて体験する症状は、〝解決〟しておくことが大切
京都府立医科大学附属病院
総合診療部
科長 阪上順一さん
「リスクが高いのは、解決しないまま放っておくこと。まず、なんでも相談できるかかりつけ医を持つことが重要です。医師から『大丈夫』と言われるのも、大切なことなんですよ」

「強い痛みがなく、日常生活に支障を感じないような症状は、緊急性がないと思って放置しがちです。ところが、その中には、一刻も早い治療が必要なケースもあるんです」と京都府立医科大学附属病院総合診療部の科長・阪上順一さん。

「例えば、急に現れる体のしびれ・ふるえのほか、感覚機能や運動機能などに異常を感じた場合は、脳梗塞を起こしている可能性が考えられます」

一方、心筋梗塞は、その人が「今まで感じたことがないような」強い胸の痛みが特徴とか。

「『何となく普段と違う』『過去に経験したことがない』といった“初めての症状”には、思わぬ病気が潜んでいることも。痛みの度合いや、症状の軽い・重いに関わらず、まずは受診して“解決”しておくことが重要です」

とはいえ、異常がないと診断されたり、病名が特定されなかったりすると、無駄に感じてしまうこともありますが…。

「その時の検査や診断の結果は重要な医療情報として、次の受診時から診断の精度をより高めるために活用されます。将来起こりうる病気のリスクを軽減し、解決することにもつながるんですよ」

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