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グリーンのある生活

家にグリーンがあると、それだけで明るい雰囲気になりますね。でも実際に室内に置くとなると、「どこに、何を?」と迷うもの。そこで、読者の実例(①〜④)を見ながら、場所ごとのグリーンの取り入れ方を学びましょう。インテリアコーディネーターからのアドバイスのほか、観葉植物専門店おすすめの樹種についても紹介しています。この春からは、家の中に植物の息吹があふれそう!

1.Hさんの場合 リビングでの存在感を考慮

「家の中でどこにグリーンを置こうか迷ったとき、まずおすすめなのがリビングです。広めで滞在時間も長い部屋に置くことで、植物を育てることに慣れてもらえれば」と、インテリアコーディネーターの成安(なりやす)裕美子さん。

高さのある植物を部屋の角に置いている家庭も多いですね。

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独特のうねりが面白いこちらは、「フィカスブラウン」。リビングに置けば、生活に“あそび”が生まれそう。明るい光を好むため、日当たりが悪い場所は避けましょう

「邪魔にならないところであれば、角にこだわらずどこに置いてもいいんですよ。日当りの良さや、エアコンの風がじかに当たらない場所を選んでください。大きさは、部屋の中で、どこまで存在感を出したいかがポイントになります」

では、種類の選び方は?

「Hさんのケースは、シルエットのバランスが悪いかなという印象。葉の大きさや広がり方、幹の形でずいぶん印象が変わるんですよ。リビングに置くなら、幹の根元がスッキリしていて、上にボリュームがある形が最近のトレンド。もう少し背が高く、葉も小さめで、上に向かって真っすぐ伸びているものにすると、空間の広がりが、よりいきてきますよ。その場合は、鉢も細身でスッキリしたデザインが合うと思います。鉢の色をほかのインテリアのトーンと合わせるのも大切です」

背の高いグリーンをいきなり購入するのは勇気がいるという人は、小さめのものからチャレンジしてみて。テレビボードの端に飾るなどしてもかわいいですね。

2.Uさんの場合 玄関に入ったときの目線を意識して

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外気が入るため、室温が変わりやすい玄関には「ユッカエレファンティペス」がおすすめ。寒暖の変化に強く、薄暗い場所でも育てることができます。少し大きいサイズなので、玄関ホールなどが似合いそう

来客を迎える、家の〝顔〟ともいえる玄関にグリーンがあればすてきですね。適した場所は、入ってすぐの視線の先なのだそう。

「こちらの読者宅は、シューズボックスの上にディスプレーできるので、グリーンを置くにはもってこいですね。植物の高さは良いのですが、鉢が重い印象を受けました。もう少し浅くて細身の鉢にすれば、スッキリまとまると思います。周りの小物と鉢のテイストを合わせるのもポイントの一つです」

シューズボックスの上におけない場合は、どうすればいいのでしょう。

「目線からは外れますが、シューズボックスとたたきの間のスペースに背の低いグリーンを置くと空間に奥行きが生まれます。動線を妨げないのであれば、玄関ホールに置くのもいいですよ。家全体の雰囲気と合わせるなら、葉の形にも注目を。葉が丸いと、ナチュラルな雰囲気に、葉の先がとがっているとスタイリッシュな空間を演出できます」と成安さん。

3.Kさんの場合 キッチンでは作業の邪魔にならない場所に

かわいらしい鉢が目を引くKさん宅のキッチン。主婦が毎日長い時間を過ごす場所こそ、お気に入りのアイテムを置きたいものですね。

「作業の邪魔にならないことが前提ですが、キッチン特有の生活感を隠したいのであれば、大きめの鉢に入ったグリーンを置くのも良いでしょう。カウンターや、窓があれば窓の縁にハーブなど小ぶりのグリーンを並べるのもいいですね。S字フックを使ってキッチンツールをかけて収納している人は、フックにグリーンをつるすのもアリ。食器棚の上など高い位置に飾るのもきれいです。その際、家電など熱くなるものの近くは避けましょう」(成安さん)

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(左)キッチンには、清潔感のあるものをチョイスして。「アスパラガスナナス」は、観賞用アスパラガスの代表格

(右)「エスキナンサス」は、花が咲く珍しい樹種の一つ。花をめでながら、料理する手も進みそう

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