ホームレス歌人のいた冬
三山喬 文春文庫・641円
表現することの素晴らしさを感じるノンフィクション
この本は、9カ月間だけ、朝日新聞の歌壇という短歌の投稿コーナーで入選を続けたホームレスの公田耕一という人物を筆者が探すルポルタージュです。
筆者は公田耕一がなぜホームレスになったのか、投稿を絶ったあとどのような暮らしをしているのかを知ろうとします。
しかし、取材を続けるうちに「表現をできる人は幸せだ」という言葉に出会い、公田を探すことよりも自分自身の表現を見直すようになります。
本の中で著者は語ります、路上に暮らそうと一人歌詠む時には人は人としての尊厳を取り戻すと。ぜひ、この本を読んで表現する素晴らしさにふれてください。
【紹介者】
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
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