夫と子どものしつけについて話している時。「もう、どうしたらいいかわからへん。もうちょっと関わってよ!」と言うと、夫は「こっちも仕事で死にものぐるいでやってんねん!」。いつも会話が平行線で、半ばあきらめの境地です(42歳/T.M.)
パートの後輩に仕事を教えている時、後輩が「必要あるんかなぁ」と一言。「せやから今、言ってるやん!」と語気を強めて説明を続けても、後輩は「はい、はい」と投げやりな返事。また腹が立って、どんどんまくしたててしまいました。翌日からお互いぎこちなくて。なんとか、もとのきさくな関係に戻りたいのですが…(Y子)
ここは、率直に謝るしかない!「あのときは言い過ぎた、ごめん」とちゃんと伝えましょう。そのうえで、職場の先輩として「なぜ、必要じゃないと思ったの?」と聞いてほしいですね。
確かに後輩の口の聞き方は生意気ですが、その本音は仕事の改革や改善に役に立つヒントだったかもしれません。
一緒に仕事のやり方を考えたり、上司に提案したりといった方向に転換できれば、前以上によい関係が築けて、会社にとてもプラスになるはず!
〝笑い〟でも、上から目線ではなく、相手と同じ目線に立つことで、心がほぐれ、笑いが生まれてきます。
今回のケースなら、「私も必要かどうか、よくわかってへんかも。今から覚えとかへんかったら、私みたいになるよ~」と、相手の言葉に乗っかって、さらに自虐ネタで切り返してみる。予想外の反応が返ってくると、「いやいや、そんなこと…」と、相手も歩み寄りやすくなります。
一所懸命って、真正面から押すことだけではありません。今後は、余裕を持った大人の先輩として、時には引いてみる方法も身につけてみては。
悲鳴に近い言葉の応酬ですが、感情的なアピールが相手に伝わると思っているのがそもそもの間違い。〝攻め方〟を変え、客観的かつ具体的に伝えられるようにしないと、今後も同じ。
自分を落ち着かせるには、〝数字〟を物言いの中に絡めるのもひとつ。
「5分だけいい?」「1つだけ教えて」というように、客観的な数字に置き換えるようにすると、物事を違う視点から見ることができます。また、相手に冷静な印象を与えられ、時間や量の目安ができることで、あなたの言葉も受け入れやすくなるのでは。
あなたは一生懸命SOSを出しているつもりでも、夫は「怒られている」「命令されている」と感じているのかも。
ポイントは、「もっと関わってもらえたら、〝助かるんだけど〟」「やってもらえたら〝うれしい〟」というように、相手を認める言葉を付け足すこと。「助かる」「うれしい」と頼られると、頭ごなしに突き放せないものです。怒りの印象も薄まり、あなたの本意も伝わりやすくなると思います。
そしてご主人! あなたも妻の日頃の頑張りを認めて、感謝することが大切ですよ。