建築物やオブジェ、キャラクターなど、身の回りにあふれるいろいろなもののデザイン。
普段よく目にしていても、それがどうしてその形なのか、意外と知らないものですよね。
というわけで、街で見かけるモノの形のモチーフについて探ってみました。
理由を知れば、見る目がちょっと変わるかも!
太秦・大映通り商店街を歩いていると、道の両脇に立つ街灯に、何やら箱型のオブジェが。
「太秦は日本のハリウッド! これは映画を撮るのに使っていたカメラをモチーフにしたものなんです」と、同商店街振興組合専務理事・伊豆田千加さん。2002年に49基が設置されました。
「かつて多くの撮影所があったころは、役者さんが時代劇の衣装のままこのあたりを歩いていたことも。そんな“映画の街”を感じてもらえるようにとこのデザインになりました」
路面にも注目を。道路を横切るように白い石のようなもので等間隔にラインが入り、オレンジ色に塗られた両端には黒い四角がたくさん。こちらはフィルムをイメージしたものなのだとか。カメラにフィルムと、映画の街ならではの趣向に、なんだかワクワクします!
ところ変わって、たくさんの車が行き交う河原町通。五条~四条通間の街路灯の照明は、切り絵のようなデザインになっています。これは—?河原町グリーン商店街振興組合・副理事長の西村卓嗣さんに聞いてみました。
「このグリーン商店街振興組合が発足した1993年にできた街路灯で、河原町通の並木に合わせてイチョウの木をモチーフにしたんです」
暗くなって照明がともると、木の枝の図柄が浮かびあがり、まるでモダンなアートのよう。夕方からの散策も楽しくなりそうです。