2回目となる“夫と妻シリーズ”。今回のテーマは“家事バランス”です。
生活している限り出てくる家の仕事を、みなさんは「これは夫の仕事」「これは妻の仕事」と分担していますか。読者アンケートから見えてきた夫婦の家事バランスの実態とは?
現状の夫婦の家事バランスを読者アンケートで質問したところ、「妻:夫」の割合は、グラフのような結果に。1面では、読者の声をもとに、それぞれの傾向を分析しました。
家事全般を妻が引き受けている「10:0」は全体の16.9%。妻が働いている家庭でも、33人中6人が「10:0」と答えています。
「夫は朝早くから夜遅くまで仕事をしているので、役割は特にありません」(マスクさん・42歳)と、夫の多忙さゆえに、分担はしていないという意見が。また、「ずっと専業主婦だったので、結婚した当初から家事は私の担当。子どもが大きくなって、パートに出てからも私がしています」(YM・56歳)というように、仕事を始めたものの、分担は専業主婦時代のままというケースもありました。
とはいえ、「10:0」のなかにも「包丁とぎなどをしてくれる」(FM・43歳)という答えが。まったくの「0」ではないけれど、役割分担としては確立していないということかもしれませんね。
アンケートの回答の中で最も多かったのが「9:1」。「9.5:0.5」も含めると約半数がこの割合という結果に。家事のなかで1つくらいは「夫の担当」と言えるものがあるようです。その内容をみると、1位は「おふろ掃除」。「たまに」を含めると、15人が夫の仕事と答えています。「お風呂に入るのが最後なのでついでにやってもらっている」(でこちゃん・38歳)というケースもありました。
また、「ゴミ出し」を任せているという人も。「ゴミ出しは午前8時までと決まっているので、出勤時に出してくれます」(けろこ・39歳)。夫は生活パターンに合わせた家事を担当というわけですね。
「犬小屋の周りの掃除、朝の食器の片付け、布団干し、ゴミ出し」(mameこたん・34歳)というように、「7:3」になると、複数の家事を夫が受け持つことに。「8:2」も「ゴミ出し、庭の手入れ」(エビフライ・42歳)のように複数担当。「7:3」と「8:2」を合わせると、全体の24.5%を占めています。
では、どのようにしてこのバランスになったのでしょう? 前述のmameこたんさんは、「もともと役割分担はなく、“やれる人がやれるときにやる”感覚です」。八重さん(65歳)も「はっきり分担はしていませんが、私が疲れていたらしてくれます」とのこと。
「洗濯、風呂掃除、掃除機をかけるのはほぼ交替。洗濯物をたたむのは夫が上手でよくやってくれる」というれいこさん(38歳)は、「お互い仕事をしているうえ、子どもがまだ小さいため、家事は手の空いたほうが自然とやるようになった。夫の帰りが遅い日は私がメインでするが、その分、休日は夫がやってくれる」のだそう。
そのほか、「自営業で夫婦共働きなので、結婚当初から変わらずこの分担」というAOさん(39歳)も「6:4」と、夫が家事分担に積極的。
今回のアンケートでは、「5:5」「6:4」というのは、この2人だけで、ほぼ半分というのは、まだまだ少数派。夫の方が割合が高いという家庭はゼロでした。