新米の季節だから!地元で愛されるごはんのおとも

ピリッとした辛味がクセに 甘さを出して食べやすさも

葉とうがらし(80g/370円)

久多山菜加工
左京区久多下の町308
※取り寄せ可(郵送発送)
TEL:075(748)2150
※訪問時は事前に電話連絡が必要

「お客さんから『葉とうがらしを炊いたのないの?』と言われて始めたのがきっかけ」と話す足立良孝さんは、左京区の久多地区で「葉とうがらし」を生産しています。商品化して以来、20年以上のロングセラーに。

とうがらしの葉はピリッとした辛さが特徴。そのまましょうゆと一緒に炊けば、辛味が際立ち、しょうゆの辛さだけが残ってしまうことから、甘味を先に出す製法に挑戦したのだとか。「食べたときにまず甘さを出すため、上白糖を使いました。これで甘さの後に、ピリッとした感じが残ります」(足立さん)。

この辛さがクセになる!というファンを持つなど、リピーターの多い一品です。

梅酒で有名な「城州白」を梅干しで 懐かしい“しょっぱさ”が特徴

城州白 梅干し
左/池野さん300円 右/堀井さん350円

城陽市観光協会
城陽市寺田北山田27-7
TEL:0774(56)4029

城陽市・青谷で採れる貴重な梅の品種「城州白」は、主に梅酒や高級和菓子で使われることが多く、梅干しとしては地元でしか出回らないのだとか。

「香りがよく皮がやわらかい果実、おおぶりサイズのこの梅は、多めの塩で漬けられるのがこの地域ならでは」と話す城陽市観光協会・越智さんの話す通り、一つ口にすると「しょっぱい!」。この塩辛さが小さいころ食べていた梅干しを思い出し、懐かしいと話す人もいるのだそう。

製法は家によって異なり、池野勝信さんは塩漬けしたあと天日干し、そして最後に自家製のシソを漬け込むことで味のしみ込みをよくしているのだとか。また、堀井高志さんは60年以上続く自家の製法をもとに作っています。

母の味を思い出し作ったのが始まり しょうゆの量がポイントに

竹の子山椒煮(525円)

三番屋本店事務センター
向日市寺戸町向畑11
TEL:075(922)3939
※「西向日駅前店」も取り扱いあり

「昔、母がタケノコを使って作ってくれたさんしょう煮を思い出し、作ったのが始まりです」と話してくれたのは、タケノコ販売店「三番屋」のおかみ・長谷川えい子さん。30年以上前から今まで同じ味を通していて、多くの利用者に支持されているようです。

一番のポイントは、昆布とタケノコを煮込む際、しょうゆをどのくらい入れるか。母の味を思い出しながら調整して作っているそう。袋を開けると、ふっとじゃこの香りが食欲をそそり、ごはんと合わせたときに味のしみ込んだタケノコがかむほどに口に広がります。サンショウの実がアクセントになっていますよ。

ギャーと叫んでしまいそう!? 白ゴマの香りが利いたラー油

ギャー油(500円)

辛味工房ギャー
向日市寺戸町新田30
TEL:080(6101)5569
※訪問時は事前に電話連絡が必要

約3年前にブームを迎えた「食べるラー油」。当時、「人気が高すぎてどこに行っても売っていない」とのことから、自分で作ろうと思った「辛味工房ギャー」の齊藤岳人さん。向日市「京都激辛商店街」の事務長・磯野さんもおすすめする辛~い一品です。

材料の配分などテストを重ねること約3年、この9月に晴れてデビューすることになったこちらは、「ギャーっと叫んでしまうほどの辛さ」が自慢。もちろん味もこだわって、砂糖で味に丸みを持たせ、ラー油のシャープさを失わないために調整されています。白ゴマの香ばしさも同時に楽しめますよ。

タケノコは西山産のみ 手土産にも重宝される一品

きりしましぐれ(347円)

小川食品工業
長岡京市神足四反田13
TEL:0120(438)166

長岡京市の名産・タケノコが使われた「きりしましぐれ」は、「小川食品」で35年以上続く看板商品。使われているのは、年中を通して手入れをしている西山で採れたものだけで、「これほど世話をしているのだから、おいしくて、やわらかいのは当たり前」と代表の小川修司さんは自信を持って話します。

「いい材料を使っている」(小川さん)とのことから、味付けにはしょうゆと本みりんなど、ごくシンプルな調味料にこだわり、食べるとタケノコの風味がふわっと。やや大ぶりでカットされているから歯ごたえもあり、かむとうま味がジューッと出てきます。米と炊き合わせた「竹の子ごはん」としてもアレンジできるこちら。地元の人には手土産として選ばれています。

サンショウの木の甘皮で作られた雪深い地域の保存食

からかわ昆布(300円)

樒原特産物加工場(右京区嵯峨樒原宮ノ上町2)へ事前に電話連絡が必要
※取り寄せ(郵送発送)可能。その場合はファクスにて名前、電話番号、希望の商品を明記。後ほど同加工場より連絡あり
TEL:0771(44)0905(ファクスも同じ)
※訪問時は事前に電話連絡が必要

サンショウの実ではなく、木の甘皮を使った加工品…⁉ 「からかわ」とはサンショウの木の甘皮のことで、これを昆布とともに炊いた「からかわ昆布」は、京都市西部農業振興センターの宇佐美さんの紹介。右京区の北西に位置する樒原(しきみがはら)地区で作られています。

製造者の樒原特産物加工部・津田えい子さんによると、「冬になると雪に囲まれるこの地域では、昔からの保存食なんです」とのこと。20年余り前に商品化したところ、今では「昔からあるよね」「なんだか懐かしいわ」とのファンがついているそうです。

皮の部分は実に比べて辛味が強く、昆布と一緒に甘辛く炊いてあるので、「お箸が止まりません」とファンの声。地元では田仕事の合間で食べるおにぎりに入れるなど、まさにごはんのおともとして親しまれています。

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