大好きな友達や恩師の変わらぬ笑顔に心がなごんだり、あまり話したことのなかったクラスメートの人柄に触れ、じんとしたり―。今回は、そんな同窓会の魅力に迫ります。幹事の段取りのコツも紹介するので、あなたもすてきな再会を企画してみませんか。
会と同じくらい盛り上がるのが受付の瞬間。
「久しぶり!」という歓声がはじけます
「同窓会はどんな雰囲気で行われているの?」ということを知るために、読者が主催した同窓会を取材しました。
訪ねたのは、宇治市内の結婚式場で行われた「北宇治中学校 昭和55年卒業生」の同窓会。329人の卒業生のうち、卒業生63人、恩師5人が出席していました。
「学年単位の同窓会をするのは卒業以来初めて。約2カ月半前から準備を始めましたが、開催の連絡がこんなに大変とは…。転居した人も多く、連絡がついたのは250人。仲間には本当に助けてもらいました」と幹事の吉田奈津子さん。当日の司会進行役も、その仲間のうちの2人が務めていました。
先生による乾杯の音頭を合図に、ブッフェ形式の会場を全員が行き来しながら交流を。みんなずーっとおしゃべりに夢中! どの人も笑顔です。かつてのヤンチャな面影を漂わせた男性が、恩師に近づいて行って深々と一礼する姿も見られました。
(上)カメラを向けると、あちこちから仲間が集まり、にぎやかな輪に! 「大人になったら仲良しグループなどは関係なく、誰とでも話せるのがいいよね」という人も
(左)おしゃべりをしていたら、2時間あった1次会はあっという間に終了! 多くの人が2次会に参加していました
会ではスライド上映も。母校の現在の姿や、欠席者の近況を伝える動画に見入る人もたくさん
会の終盤ではスピーチタイムも。元美術教諭の川瀬博子さんは「昨年父を亡くしたため、今日は元気で再会できることのありがたさを実感しています」と一言。司会の曽根康史さんは「みんながそれぞれの人生を頑張っている姿に元気をもらいました。同窓会は自分自身を振り返るいい機会。またやりましょう」とあいさつしました。
笑いあって刺激を受けて、また元の生活に向かっていく勇気をもらう―。そんなすてきな会になったようです。