家事に育児にと忙しい親の身としては、子どもに少しでもお手伝いをしてもらえるとうれしいですね。今回は、小学生の子どものいるリビング読者に日ごろのお手伝い事情についてアンケートを実施。さまざまなエピソードが寄せられました。この夏休み、お手伝いについて家族で話してみるのもいいのでは。
リビング読者のほとんどの家で「お手伝いあり」と回答。その理由は、「家族の一員であることを自覚させるため」(小4女子・KS)、「少しずつでも身の回りのことは自分でできるようになってほしい」(小3女子・ちまきち)、「将来、一人暮らしをしても困らないように」(小2女子・りんご)、「私(母親)に何かあったとき、自分のことだけではなく家のこともできるように」(小5男子・こまぐろママ)と、親ならではの思いが込められていました。
子どものお手伝いに対して気を付けていることは、「どんな結果でも、お礼を言う。頼むときは低姿勢で」(小5女子、小3男子・とも)をはじめ、「助かるよ、ありがとう、ウレシイなど一言声をかける」(小3女子・りのあやママ)と言葉で気持ちを伝えるケースが多くみられました。
中には、「家の中だけで使える紙のお金を作って、おやつや欲しい物を購入するときに引き換えています」(小3女子・あおちゃん)というアイデア派も見られました。
わずかながら、「決まってはさせていない」(小6男子、小4女子・MT)という回答も。理由は、「なかなか自発的にしてくれないけど、ガミガミ言ってまでさせることはないと思っている」からだそう。わかってはいても、つい「お手伝いしてよ!」って怒っちゃいますよね。
お手伝いの内容で多いのが、「大好きなキュウリを切るといった料理の下ごしらえ」(小3男子・ぐどんママ)、「お弁当やカレー、おやつ作りに積極的」(小2女子・りんご)、「食事の用意や片づけ」(小3女子・ちまきち)といった食にかかわる事柄。ほかのお手伝いに比べて、料理に関しては自発的に取り組む子が多いようです。
次によく挙がっていたのが、「ゴミ出しや新聞をポストに取りに行く」(小2女子・おかしずき)など短時間で終わるもの。犬の散歩、お風呂掃除やトイレ掃除、年下の兄弟のお迎え(保育園・幼稚園)などに頑張る姿もうかがえました。
「一段拭いたら横の壁も一緒に拭いていくのがコツです」と裕大くん(10歳)。2年ぐらい前、お母さんに頼まれて始めたのが階段掃除です。
「最初は真ん中しか拭いていなかったのですが、ダメ出しをせず、半年、1年とタイミングを計りながら、より丁寧に拭けるようにアドバイスを重ねてきました」とお母さん。
裕大くんに次のお手伝いの目標を尋ねると、「もっと難しいことにチャレンジしたい」。すかさず、「レッツトライ!」とお母さんから声がかかっていましたよ。
美帆さん(11歳)の大好きなお手伝いは料理です。幼稚園児のころから、台所に立つお母さんの隣で子ども用包丁を使って食材をカット。小学3年生でチャーハンを作れるようになったそうで、休日の食卓に美帆さんの作った料理が並ぶことも。「家族がおいしいって言ってくれるのがうれしくて」と美帆さん。
「小さいころからやりたがっていました。今では私の代わりに炒め物をしてくれたり、本当に助かっています」とお母さん。最近学校の授業で習ったゆで野菜のサラダは、キャベツとニンジンと卵をゆでてオーロラソースをかけたもの。美帆さんの新しいレパートリーです。
山佐家の毎日の洗濯物干しを一手に担うのは次女の文華(ふみか)さん(10歳・中央)。ピンチハンガーが傾かないようにズボンを下げる位置と順番に気を配っています。
かつて、この役は忙しいお母さんに代わって長女の悠華(ゆうか)さん(14歳・左)が担当していましたが、中学生になると時間のやりくりが難しくなり、段取り上手で朝の時間に余裕がある文華さんにバトンタッチ。「お姉ちゃんがやっているのを見ていたから」と文華さん。次は、弟の真平くん(8歳・右)の番なんですって!