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新茶の季節です いまどき京都のお茶事情

5月。香り豊かな新茶を急須で入れて楽しみたいですね。現在では、茶葉のほかにも、ティーバッグやペットボトルなど、さまざまな飲み方ができるようになりましたが、みなさんはどんなふうにお茶を味わっていますか? いまどきの“京都のお茶事情”を探ってみました。

緑茶は、いつどれくらい飲んでいる?読者の日常を緊急調査

アンケート結果 リビング読者に「緑茶はどれくらいの頻度で飲む?」と聞いたところ、一番多かったのが「ほぼ毎日」(27.5%)でした。これは、ペットボトルや紙パックのものを除いての結果で、やはり宇治茶の地元だけあって、茶葉で飲んでいる人が多いようですね。理由は、「食事の時においしいから」(中京区・st)」「心がなごみます」(西京区・のりぴー)などがほとんど。

ただ、「ここ5~10年で変わったことは?」という問いには、「10年くらい前はペットボトルのお茶を買うことに抵抗があったが、いまはなくなった」(中京区・pafu)、「急須からティーバッグになった」(南区・朋)などの声が目立ちました。

茶葉の消費は減少傾向でも
てん茶の生産量はアップ

「缶やペットボトルのお茶が登場して、家庭で急須に茶葉を入れて、お茶をゆっくり楽しむという機会が減ってきているようです。急須を知らない子どももいると聞きます」とは、京都府茶業会議所の事務局次長の極山(きわやま)映一さん。

ところが、「京都府では、荒茶の生産量は、2000〜3000tの間を推移しています。茶葉の消費は減っていますが、全体の生産量の減り幅はそう大きくないんです」

この生産量に変化が少ない理由は、お茶が活躍の場を広げたことに原因があるよう。

「お茶は飲み物以外でも多く取り入れられるようになりました。そば、そうめん、ドレッシングなど、さまざまな食べ物に使われています。また、茶葉に含まれるカテキンの抗菌作用や脱臭作用を利用した化粧品やせっけん、クリーム、建材、エアコンのフィルターといった製品まであります」

そして、お茶商品のなかでもよく見かけるのが抹茶を使ったお菓子。ここ10年の京都府の荒茶生産量を茶種別にみると、煎茶は減少していますが、抹茶の原料であるてん茶や高級茶葉である玉露の生産量は伸びているようです(下記グラフ参照)。

極山映一さん

「急須で飲むお茶のおいしさをみなさんに知ってほしい」と極山さん

京都府の荒茶生産量グラフ
夜半のみどり~抹茶×純米酒~

「夜半のみどり~抹茶×純米酒~」(500ml)3360円。同店店頭で販売。
宇治市莵道荒槇19-3
フリーダイヤル:0120(27)3993

宇治抹茶がお酒にも。地元産品のおいしい共演

宇治茶の老舗にも抹茶を使った商品開発の動きが。
「伊藤久右衛門」では「宇治茶の魅力と、宇治茶がもたらす豊かな時間や空間をもっと多くの人に親しんでもらいたい」と、酒類事業をスタート。伏見の酒造会社と協力して、抹茶を使ったお酒の新ブランド「夜半のみどり~抹茶×純米酒~」の販売を開始しています。石臼でひいた抹茶をぜいたくに使用し、しばらく置いておくと、瓶の底に抹茶の成分が見えるほど。
さらに5月には城陽市産の梅を使った「夜半のみどり~抹茶×青谷の梅酒~」も登場。多彩な地元の特産品のコラボレーションで、抹茶を味わうのもいいですね。

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