人の話を聞くとき日ごろから気をつけていること
話に集中するようにしている(K・40歳)
いつも自分に落ち着くように言い聞かせている(YT・36歳)
必ず相づちを打つようにしている(たいちゃん・71歳)
どのような話でも、興味を持つようにしたり、その人の立場にたって聞く(マツイママ・49歳)
何を伝えたいのかを確認しながら聞き、わからなければ質問して理解するようにしている(ゆうちゃん・70歳)
忙しい状態でなければ、目を見て会話するようにしている。こちらの話を聞いてほしければ、人の話はよく聞かないとダメだと思っている(こまぐろ・39)
①~⑦の項目をよく読んで、自己採点してください。(理想が100点、まあまあできているなら80点、できているかどうか半信半疑なら50点、できてない0点) 気になる文面などはマークしておいてくださいね。
聞く力が高まると、人間関係もよくなる
上記の採点リストの結果はいかがでしたか?
実は、このリストで重要なのは、それぞれの点数ではありません。マークしてもらった気になる文面です。そこに、それぞれの聞く力の“課題”が隠されています。例えば、①には相手の言葉の奥にある思いまでくみ取ろうとしているか、②には相手と向き合う努力をしているか、といった内容(③〜⑦は左下参照)。
これを教えてくれた日本コーチ協会京都チャプターの代表を務める戸田紳司さんは、コーチングのプロフェッショナル。初対面の人と話をするときには、相手に関心を持ち、ボディーランゲージや表情、言葉の端々にまでアンテナを張り巡らせて、聞くことに集中するのだそうです。
「そうすることで、相手が何を伝えたいのか、言葉の裏にあるニーズが何なのかまで、聞き取れるようになります」
「学校のPTAや町内会といった場は、複数の人がかかわるチームのようなもの。聞く力を高めることで、話す側と聞く側の関係性は格段によくなり、聞く力は、相手をいかすことにもつながります。そうすると、チームとして目標に立ち向かいやすくなるんですよ」とのこと。
その上で、自分だけでなく相手のコミュニケーションタイプがつかめていると、より話を聞けるようになるのだとか。左の図は、「自己主張」と「感情表出」という2つの軸をもとに、4つの領域にコミュニケーションタイプを分けたもの。自分のタイプと、相手のタイプを知って、しっかりと話を聞けるようになりましょう。図中に「それぞれのタイプに接するときのコツ」も紹介しているので、参考にしてください。