豊かな食文化が育まれる京都には、古くから食品や調味料を製造販売するメーカーがたくさんあります。そんな地元メーカーに、イチオシの商品を使ったおいしいレシピを教えてもらいました。※レシピは2人分
「創味 焼肉のたれ」
(448円、320g入り)
【材料】
●絹ごし豆腐…1丁(300~400g)
●豚ひき肉…150g ●白ネギ…50g
●「創味 焼肉のたれ」…大さじ6
●水…100ml ●トウバンジャン…小さじ2 ●さんしょう…小さじ1 ●水溶きかたくり粉…小さじ2 ●ごま油…大さじ1 ●ラー油…適量 ●青ネギ…適量
【作り方】
ブレンドの技術が作り出すうまみ
「創味のつゆ」でおなじみの創味食品では、外食チェーンや学校給食、総菜加工メーカーといった外食産業で使われる業務用製品を中心に製造しています。
「味作りは、いろいろな原料をあわせてブレンドする技術です。独自の抽出技術と、数千種類にのぼる材料の仕入れ体制のもと、どんな要望にも応えてきました」と同社開発部商品開発課の野村友里絵さん。
1000アイテム以上ある業務用のノウハウを、家庭用に生かして開発・製造した一般向け商品は、現在11種類。「約3年ぶりの新作」という、昨年夏発売の「創味 焼肉のたれ」は、「フレッシュ感のあるニンニクの風味が特徴で、焼肉専門店のタレのような本格的な味を追求しました」。
この焼肉のたれを使ったおすすめレシピは、麻婆豆腐! 「たれに入っているトウチジャンやヤンニンジャンといった中華料理の調味料が、味の決め手になっています」とか。
「西京白みそ」
(630円、500g袋入り)
【材料】
●キャベツ…1/4個 ●ブロックのベーコン…80g ●あらびきソーセージ…4本 ●じゃがいも…1個 ●白ワイン…50ml ●コンソメ…500cc ●「西京白みそ」…大さじ4 ●パセリ…適量 ●サラダ油…適量 ●こしょう…適量
【作り方】
伝統の味がぜいたくな隠し味に
創業180余年の本田味噌本店。かつては、宮中へみそを納めていました。「赤みそは汁物に。甘味のある白みそは、甘味料としても重宝されたのではないかと思います」と同社営業部の尾﨑正明さん。
明治維新のころから、一般家庭向けの商品を販売。「当時、江戸を『東京』、京都を『西の京』と呼ばれていたことから、当社の白みそを『西京白みそ』と命名。米麹(こうじ)の甘さと美しい淡黄色の白みそは、全国的に知られる存在になりました」
白みそは、大豆の倍以上の米を使い、20日間ほど醸造されます。「米をはじめ、素材の味がみその味に直結する繊細な食品なので、常に試行錯誤しています」
雑煮などに使われることが多い白みそは、「塩分が低く、甘みがあるので、味の決め手に。料理によってはコクを出す隠し味にもなります」とか。今回教えてもらったアイデアメニューは、ソーセージやベーコンを使った洋風料理。白ワインやコンソメとも相性がいいようです。