地元食品メーカー直伝 おいしいレシピ

地元食品メーカー直伝 おいしいレシピ

森口加工食品

京北りつまめ納豆

「京北りつまめ納豆」
(168円、3パック)

1877年(明治10年)創業。うなぎの寝床のような狭い間口の奥に、森口加工食品の製造工場があります。
北区紫竹牛若町22

【材料】
「京北りつまめ納豆」…3パック 天ぷら粉…大さじ2 卵…1/2個 水…大さじ1 サラダ油…適量 天つゆ…適量

【作り方】

  • 納豆をボウルに入れ、天ぷら粉、卵、水を加え、納豆が糸を引くまで混ぜ合わせる。
  • 170℃に熱したサラダ油の中に、①をスプーンですくって静かに落とす。
  • ②がサラダ油の中で浮き上がってきたら、ひっくり返し、軽くキツネ色に色づいたら出来上がり。
  • 皿に盛り、好みで彩りを添えてもOK。

産官学コラボの味をサックリと森口加工食品

森口加工食品の福三田さん

わらづと納豆発祥の地といわれる京北にほど近い、旧愛宕郡(昭和24年、京都市に編入)は、納豆にゆかりのある土地柄。その一角で、森口加工食品は130年以上にわたって納豆を作り続けています。看板商品はおなじみ「牛若納豆」。同社の福三田邦彦さんいわく「以前は地名をとって『紫竹納豆』という商品名でした。しかし、京都以外の地域の人は、この名称が読めない。それならと、町名の紫竹牛若町から『牛若納豆』と名付けました。それが8年前、当時のNHK大河ドラマで『義経』を放送していて、牛若丸効果も期待したんです」。

一昨年には、同社と立命館大学産業社会学部、NPO法人フロンティア協会が連携して開発した「京北りつまめ納豆」を発表。「納豆発祥の地・京北」をアピールする、地域振興納豆です。

「比較的大粒な大豆で作っていますから、天ぷらで食べてみてください」とか。揚げた納豆の歯ごたえのよさにびっくり。いつもはふんわりと混ぜていただく納豆も、サックリとした食感を味わってみて。

「京のおうどん どうどす」
(110円)
都製麺所

京のおうどん どうどす

1919年(大正8年)創業。写真は、西陣にある都製麺所の工場。
上京区上立売通堀川西入ル芝薬師町616

【材料】
「京のおうどん どうどす」…2袋 ベーコン…2枚 タマネギ…1/4個 アスパラガス…2本 ニンニクの芽…1本 ジャガイモ…1個 コーン…大さじ1 こしょう、しょうゆ…適宜 バター…5g オリーブ油…小さじ1・1/2

【作り方】

  • ベーコンとタマネギは1cm幅に、アスパラガスとニンニクの芽は3cmの長さに切る。
  • ジャガイモは拍子切りにして、電子レンジで軽く加熱しておく。
  • フライパンにバターとオリーブ油を熱し、①②を炒め、コーンとうどんを加えて炒める。
  • こしょうとしょうゆで味を調えて出来上がり。

産地にこだわる、華やかな一品都製麺所

都製麺所の奥野さん

製麺所は朝が勝負時。都製麺所では、午前3時ごろから麺を打つ機械が動き始めます。「従業員の朝ごはんは、もっぱらうどん。ゆでたてのうどんに濃いめのおだしをかけて、手早く済ませます」と同所を切り盛りする奥野貴史さん。シンプルだけどかなりおいしそう。

「大正8年の創業時、手打ちが主流の中で製麺機を導入。昭和20〜30年代は、職人を多く雇い、売れ行きも好調だったと聞いています」とか。10年ほど前からは、うどんとだしをセットにした商品を製造。新しいことに取り組む姿勢は創業時と変わっていません。

こちらで8年前に誕生した「京のおうどん どうどす」は、北海道岩見沢産小麦・キタノカオリと南十勝産ばれいしょデンプンを使用した「京都吟味百選」(※)の認定品。今回作ってくれた「北海道うまし焼きうどん」は、こだわりの材料から生まれたコシのある食べ心地と一緒に、同じく北海道産の食材をたっぷり味わうレシピです。

※社団法人京都府食品産業協会によって認定された、京ブランド食品

「千年寿しんじょう」
(420円)
茨木屋

千年寿しんじょう

1869年(明治2年)創業。写真の茨木屋寺町本店にかかる「蒲鉾」の看板は、創業間もないころから同社の目印です。
(本社)下京区朱雀宝蔵町57

【材料】
「千年寿しんじょう」…1個 スライスチーズ…1枚 小麦粉…適量 卵…適量 細目パン粉…適量 サラダ油…適量

【作り方】

  • 千年寿しんじょうは、半分に切り、厚みの真ん中ぐらいに切り込みを入れる。
  • 半分に切ったスライスチーズを半分に折りたたみ、①の中に詰める。
  • ②に小麦粉、卵、パン粉をつけて、170℃の油で揚げ、表面がこんがりとキツネ色になったら出来上がり。
  • ③を、さらに半分に切り、皿に盛り付けて完成。七味やさんしょうを振ってもOK。

焼いて、揚げて食感の変化もごちそう茨木屋

茨木屋の小阪さん

「魚の味を楽しむのがかまぼこ。素材のよさが味を決めます」と、かまぼこの魅力について語る茨木屋の小阪幹武さん。

平安時代には、すでに、宴のごちそうとしてかまぼこが登場。同社が創業した明治初期から大正期は、料理屋の需要が多かったそうです。時季によって変わりますが、ハモなど数種類の白身魚のすり身を混ぜて製造。「戦後、野菜を混ぜたり、具をはさんだアイテムも作るようになりました」

同社の売り上げの4分の1を占めるのが「しんじょう」。魚介類のすり身にだしなどのつなぎを加え、蒸しあげたもので、食べるとツルツル、フワフワです。

「吸い物の具にすることが多いと思いますが、冷やしてそのまま食べるのが一番おすすめ。でも、フライパンで軽く焼くと歯ごたえが増して、生の食感との違いが楽しめます」

そして、教えてもらったのが小阪さんの奥さんのオリジナルレシピ。魚の白身と相性のよいチーズをはさんだ、食べごたえのあるひと品です。

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