とことん、大掃除の日!
足を肩幅に開いて、肩の付け根からワイパーのように大きく手を動かして窓を拭くと、おなかや背中の筋肉が動き運動になるそう。さらに、窓を拭きながらひざを曲げていき、少しずつ下へ。「ひざが直角になるくらいでストップ。徐々に下がっていくことで、おしりとももを鍛えられます。左右の手で同じ回数行ってください」(芳賀さん)
「掃除機のホース部分を持った手とは反対側の足を大きく(身長の半分くらい)一歩前へ。つま先はまっすぐ前方へ向けておきます。吸い込み口をつま先と同じ方向に出して掃除機をかければ、もものトレーニングに。ホースを持っていない手は太ももに置いて体を支えてください」(芳賀さん)。こちらも左右同回数になるようにしましょう。
床は、四つんばいになり手足で体をしっかり支えて拭くのがおすすめ。「手を大きく動かせば、体がバランスをとろうとするので、おしりのエクササイズになります。腰はそらせ過ぎないように。左右同回数行って」(芳賀さん)
またまた買い出し
大股で、しっかり手を振って歩くのを忘れずに!
おせち作りのため台所で立ち仕事
長時間キッチンに立ち、準備するおせち。この時間もエクササイズに活用しましょう。「ひざを伸ばして、おしりをしめ、両足に均等に体重をかけて立てば、ヒップの引き締めになります」と芳賀さん。
片足で立つと、バランスを取ろうとすることで骨や筋肉に働きかけるのだそう。「足は大きく上げる必要はありません。洗い物をしているときなど、ちょっと片足を浮かせて、キープしてみて」(廣田さん)
2012年も今日で終わり
うどんよりも食物繊維が多いそばで、年越し!
明けましておめでとうございます~
おせち料理などおいしい食べ物がずらりと並ぶお正月。だらだらと食べていると「どれくらい食べたかが分からなくなります」と廣田さん。「まず料理全体を見渡して、これは食べたい!というものをあらかじめ自分のお皿に取り分けましょう」
「おもちは消化にはいいのですが、高カロリー。小さめの丸もちでも150kcal程度あり、軽めのご飯1杯程度。何個も食べるのは避けたいところですが、食べ過ぎたときには体を動かすなど心がけて」(廣田さん)
家族と初詣
福袋を買いにバーゲンへ
人ごみの中では大股歩きで手を振るのは難しいですね。そんなときは、歩数で稼げばいいのだとか。「小さい歩幅なら、速く歩き、歩数を増やすことです。背筋を伸ばして胸を張り、下を向かずまっすぐ前を見て歩いてください」(芳賀さん)
慌ただしさもひと段落
「イスに座ったまま背筋を伸ばし、息を吐きながらおへそをおなかへ埋め込むようにへこませていきます。目いっぱいへこませたら息を吸いながら緩めて。これを1日10回すれば、腹横筋のトレーニングになります」(芳賀さん)。あるいは、同じようにへこませて、呼吸しながら30秒そのままキープ。その後、おなかの力を緩めます。これを2回繰り返しましょう。手をおなかに添えると意識しやすいそう。
両手をおしりの上にあてて、胸を張りながらひじを真後ろにゆっくりと持っていきます。胸が広がったところで息を吸い、今度は息を吐きながら力を抜いてリラックス。「これは自然に姿勢がよくなり、背中の筋肉にも良いです」(芳賀さん)。1日10~15回を目安に。
やったー! 体重変わらず♪
年末年始の過ごし方をアドバイスしてくれた2人の専門家に、自身の年末年始について聞いてみました。どんなことに気を付けているのでしょう。
年明けはスキーで活動的に
普段は週2回、5kmのジョギングをしている廣田さん。お正月は毎年スキーに出かける活動派です。
「ジョギングとスキーは使う筋肉が違いますから、普段走っている私でもスキーをすると筋肉痛になります。そしてやはり運動すると食べちゃいます(笑)。ダイエットについては日常的に気を付けてはいますが、いつもいつもコントロールしていると、かえってストレスがたまります。緩めるときは緩めてマイペースに」
おせちについてはこんなアドバイスも。「おせちには日持ちをさせるという目的もあり、しっかりとした味付けで塩分が多い料理もあります。将来、高血圧が心配となりますので、食べ過ぎには気を付けてください」
外出時には目標を決めて
「レッスンが休みになることで、活動量は減りがちですから、できるだけ外出するようにしています」という芳賀さん。たとえば、初詣に出かけたら「何分間は歩こう」、バーゲンセールでは「できるだけ人に追い越されないようにしよう」と、目標を決めているのだとか。
「年末年始は、ちょっとした運動をエネルギー消費につなげるようにすることがポイント。私の場合は来客があったりして忙しいので、お正月にやせることもあるんです。テレビを見続けるなどして同じ姿勢でいると筋肉が伸ばされにくい状態なのでストレッチもお忘れなく」
メタボや肥満の解消には、日常の何げない動作の積み重ねが大切と話す京都大学大学院人間・環境学研究科教授の森谷敏夫さん。森谷さんのアドバイスも参考にしてみて。
「私たちは立ったり座ったり、歩いたり、料理をしたりと、起きている間にさまざまな動作をしています。ひとつひとつの動作は大したことはありませんが、これらを足すと一日のエネルギー消費量の40%にもなるんです」と森谷さん。
とすると、家事が忙しい年末年始はエネルギーを燃やすチャンスともいえますね。でも、なぜ“正月太り”になってしまうのでしょう?
「太っている人は自分の食べたエネルギーを実際よりも少ないと錯覚することが学術的に証明されています」(森谷さん)
なるほど。自分がどれくらい食べたかをきちんと把握して、それ以上にこまめに動く。この心がけを忘れないようにしたいですね。