電車の座席で「もう少しつめてくれたら座れるのに」と思ったり、傘の先が周りの人に当たりそうな持ち方をしている人を見て「危ない!」と思ったり…。“1人分の範囲をわかっていない人”、意外といますよね。そしてあなたも そんな人になっていませんか?
まずは、上の写真に注目を。電車のロングシート(線路と平行に配置された長い座席)で、こんな光景を見たことがある人は多いのでは?
足を広げている人や、座席に荷物を置いた人がいることで、6人がけの座席に5人しか座れない…というのは、残念ながらよくあること。ゆったり座っている人ときゅうくつな思いをしている人がいて、不公平な気もしますね。
そこで、実際にこうした場面を再現し、それぞれがどのくらい幅を取っているのかを測ってみることにしました。
もちろん、測った数値は体形によって異なりますが、1人分の範囲を超えているときとそうでないときで、ずいぶん差が出ることを知るめやすにはなるはず。
2ページ目でも、公共の場で見かける「1人分の範囲をわかっていない人」を再現してみました。
ロングシートの1人分のスペースを示すため、電鉄会社もそれぞれ工夫しています。その一例を紹介します。注:すべての車両がこうなっているわけではなく、比較的新しい車両の座席です
背もたれにあるひし形の模様が1人分のスペースになっています
座面には1人分のスペースごとにくぼみがあり。また、立っている乗客の安全のために設置された握り棒も、2〜3人分のスペースを知るめやすになっています
2人または3人分のスペースごとに仕切りが設けられています