「まだまだ元気だから、なにも心配していない」。そんなふうに、つい思いがちなのが親の存在。とはいえ、私たち同様に親も年を重ねているのです。高齢になった親との付き合い方、あなたも考えてみませんか。
リビング読者へのアンケートで「親とのコミュニケーションはどのように図っていますか」と質問したところ、その結果はお互いの住まいの距離、親が一人暮らしかそうでないかで、連絡の頻度や方法はずいぶんと異なりました。
住まいが近い場合は、夫・妻の親にかかわらず「毎日会う」「週に数回」と、頻繁に顔を合わせているよう。「子どもの習い事の送迎などで全面的に協力してくれるので会う機会が多い」(M・41歳)、「夫の父親は一人暮らしで足が悪いので、週に2回は買い物に同行したり、届け物をするなどして会うようにしている。デイサービスやヘルパーをお願いしていることで、会えないときの安全確認になる」(kiyopy・47歳)という声も。
離れて住んでいる場合でも、「月に1度は会いに行く」(MY・52歳)など定期的に顔を見に行く人や、「誕生日や母の日・父の日はプレゼントを持って行く」(FM・41歳)という、記念日にはという人も多くいましたよ。ただ、「孫が大きくなったので会うタイミングが見つからない」(HY・42歳)という声も聞かれました。とはいえ、誰しも「つかず離れずでも、何か困ったことがあればすぐにかけつける」(さとゆうママ・39歳)という気持ちが根底にはあるのでは?
そして、やはり便利なツールとして使われているのが電話やメール。「母は弟夫婦と同居なのでストレスがたまることも。電話でゆっくりと話を聞いてあげる」(れいこ・37歳)、「実家の親とは携帯電話会社を同じにして、いつも無料で話せるようにしています」(KT・44歳)
メールの場合はさらに気軽なようで、「実母とは毎日やり取りをしている」(KK・42歳)というケースも多数。
一方、アンケートでは、親世代にも質問。こちらは、子どもとの付き合い方のほか、子どもへの希望も紹介しましょう。
子どもとは別居ののりぴーさん(60歳)は、「誕生日会や食事会のときは、家族が10人勢ぞろい。そのほかは、必要に応じて電話やメールをします。体を動かせる間は別居でもいいのですが、体が不自由になったときは、同居したい。それが無理なら、毎日会いに来てほしい」。
71歳のヤマスキさんは、「娘(長女とは別居、次女とは同居)とは食事に行ったり、ショッピングに行ったりしていますが、息子(別居)は1年に1回程度帰ってくるだけ。経済的にはよほどのことがない限り迷惑はかけませんが、最後は3人の子どもたちに助けてほしい」。
しゅわちゃん(72歳)は娘・息子ともに別居。「息子は自営業で食事の支度が大変なため、週に2回ほど孫たちの好物を持参します。将来的に、子どもたちに迷惑はかけたくないので、健康に気をつけ、少しでも蓄えをしておきたいと思っています」
親の希望を聞いておく場を設けるのもいいかもしれませんね。
●自分の親とは1週間に1回程度電話をして近況報告。夫の親とは1カ月に1度くらい会っています。話を聞く側に回るように心がけています(DR・46歳)
●実母は認知症のため、京都から離れた施設に入所中。兄弟と頻繁に連絡を取り、様子を報告してもらっています。相性の悪かった母と妹は今になって親子関係をやり直している気がします。同居ではなく、施設というワンクッションがあるおかげで良い関係を築けています(M・49歳)
●両親は孫の顔を見るのが一番の楽しみのようなので、機会をつくって会いにいくようにしています(すずらん・36歳)
●親が季節の野菜を送ってくれるので、そのたびに電話をしています(あやママ・39歳)