教えてくれた人
メディカル
フィットネスクラブ
SHIN-SHINの
健康運動指導士
南顕次さん
薄着の季節、ふと目をやると、ぽっこりおなかの夫が傍らに…。
歳を重ねて、貫禄がでてきた!?と思いつつ、健康を考えるとやはり気になりますね。今回は、そんな「最近太ってきたなぁ」という男性のための特集。効果的な運動、食事方法を専門家に聞いてみました。
夫に、お父さんに、チャレンジしてもらってください。
①腰幅程度に足を開いて、背筋をまっすぐにして立つ
②まずは、片方の足を前に70~80cm踏み出して、膝が足首より少し前にでるくらいまで深く膝を曲げる
③前足に力を加えて、元の状態に戻る
(※)大腿四頭筋=膝関節を伸縮する筋肉。大臀筋=股関節の伸展筋①左足で立ち、右足を膝から後ろに曲げて、右手で持つ。反対の足も同様に
②同じ側の足を手でひっぱって。テレビを見ながら、寝ながらでもできます
③片足をまっすぐ椅子にのせ、かかとで支え、つま先を立てた後、ひざを上から押しながら上体を前にたおす
日本人の男性の場合、内臓脂肪の蓄積による肥満が多く、ウエストが85cm以上のリンゴ型肥満に対して注意が呼びかけられています。脂肪蓄積の進行を防止・解消するには、食事方法による摂取カロリーの制限と、脂肪燃焼を促す目的での運動が大切です。まずは、体を動かすことで達成感を高め、夫のモチベーションを上げてゆきましょう。
健康運動指導士・南顕次さんに、ダイエットを心がけたい中年男性におすすめの運動について教えてもらいました。
「やせるためには、内臓脂肪を燃やしやすい体をつくる、有酸素運動が重要。酸素を使って、体内の糖質や脂肪をエネルギー源として燃焼することによって、ゆっくりとエネルギーを生み出します。この後に、筋力をアップする簡単なエクササイズ(無酸素運動)を組み合わせ、基礎代謝を高めてゆくことで、自然と体が引き締まっていきますよ」
また、体を引き締めるエクササイズ前後のストレッチも重要。前に行うと脂肪が燃焼しやすくなり、後に行うと、疲れが残りにくくなるのだそう。
「部分やせ」はできない
「基本的には、『部分やせ』という痩せ方はありません」と、南さん。それは意外! 体全体のバランスを調整することで、各部位が引き締まっていくとか。
「さまざまなシェイプアップ法が流行し、数分でウエストがマイナス3cmくらいになる動きがありますが、骨盤の位置が一時的に正しい位置にもどったために起こる現象です。骨盤や背骨の正しい位置をキープするためには、継続して“筋力をつける”運動をする必要があります」。