「毎月の食費、みんなはどれくらいをどんなふうに使っているの?」。こんな質問を読者アンケートで聞きました。読者の買い物にも同行し、節約のコツや食の悩みもリサーチ。専門家にアドバイスももらいましたよ。
「月々の食費が平均2万円前後」というK家。その数字の秘密は、次の点にあるようです。
①月1回、それぞれの実家から交替で、野菜や果物、調味料などの食材が送られてくる
②2人ともお酒をほとんど飲まない。缶ビールを月1本買う程度
③会社の同僚や友人との外食は「交際費」扱い
①②はすべての家庭でまねできるものではありありませんが、記者は別の点に注目しました。妻・Mさんがいつも行く近所の大型スーパーでの買い物に同行すると、彼女は携帯電話の画面を見ながら食料品を買い物かごに入れています。
「料理や買い物ができる時間が限られているので、あらかじめ1週間分の献立を考え、買うものをケータイのメモ機能にリストアップしています。お店で献立を考えながら買うと、余計なものを買いがちなので」
食費を節約できた月にはごほうびも。
「2人での外食費も含め上限を3万円と決め、それ以下で収まったら、余った分で買い物をします。先月はホームベーカリーを買いました」
〈ある日の夕食メニュー〉
ホットサラダ(ジャガイモ、ブロッコリー、トマト、ニンジン、鶏肉)/大根とブリの煮物/白米
限られた時間内で買い物をしなければならない妻・Mさんがお店を1つに決めているのはいいと思います。
「肉はA店、卵はB店、おやつはC店」など、食材別に安いお店をまわる人もいますが、車で行けばガソリン代がかかりますし、複数のお店へ行くほど余計な買い物が増える場合も(宮野さん)
お金の貯めどきは、①独身時代②子どもが生まれる前③子どもの義務教育が終了するまで④子どもが独立してから定年までの間。中でも①②は重要。いざというときのための貯金もぜひ(宮野さん)
食事の時間が遅いなら、品数はこれで十分。野菜に海藻類やキノコ類など、低カロリーでミネラル豊富な食品を加えると、なおよいと思います(吉村さん)